最大15%還元のクレカの第2弾が登場しました!
ローソン銀行発行の「ローソンPontaプラス」を実際に使ってみて実力をチェックしました。使い勝手やメリット・デメリット、お得な活用方法などレポートします。
高還元でお得なクレカをお探しの方にお読み頂きたい記事です。
ローソンPontaプラスとは?
「ローソンPontaプラス」は、ローソン銀行が発行するクレジットカードですが、真っ新の新クレカ…というわけではありません。従来から、『ローソンでの利用がお得になるカード』として一部では人気を博していたカードでした。
その「ローソンPontaプラス」がリニューアルされ、『対象店舗で最大15%還元』という強力な魅力を纏って登場してきたので本稿で紹介しようというわけです。
ローソンPontaプラスの基本スペックは以下の通りです。
- 国際ブランド…Mastrerのみ(VISAやJCBはありません)
- 基本還元率…1%(Masterカード加盟店で200円で2P付与)
- 年会費…無料
- 家族カード…設定なし
- ETCカード…新規発行1,100円(年会費無料)
基本還元率は1%です。突出して高い還元率ではありませんが、楽天カードやPayPayカードなどと同列の1%還元が得られるので、メインカードとして利用も「あり」じゃないでしょうか。
対象店舗で最大15%還元という強力な魅力を追加

2025年4月1日以降、従来のローソンPontaプラスにはなかった大きな魅力が加わりました。
それは対象店舗に限られますが、最大15%の超高還元が可能になったことです。最大15%還元の内訳は以下の通りです。

15%ってすごいと思いませんか?1万円決済したら1500円ぶんのポイントが戻ってくるってことです。単純に実質15%OFFで買い物や飲食が可能ってことです。
〇〇ペイがお得…なんてもう過去の話しで、今は最大で1.5%還元ならいいほうです。クレジットカードも1%還元ならいいほうという時代に、対象店のみの制約はあれど15%還元ってかなりお得です。

しかも付与までのインタバルが早いのもメリットです。基本還元は翌月初旬、最大15%還元分も翌月末には付与されます。
で、問題は対象店舗はどこなんだ…ってことですが…

2025年4月時点の15%還元対象店は、以下の7チェーン8店舗です。
- オーケー(スーパーマーケット)
- スシロー
- くら寿司
- 松屋
- 松のや
- ピザハット
- コカ・コーラ自販機
- U-NEXT
「少なっ!」と思ったか、「やった!」と思ったかは、日ごろどんな店舗を利用しているかによって人それぞれだと思いますが、筆者は「やった!」の方です。普段の買い物は基本的に「オーケー」ですし、トンカツ好きで「松のや」は月に2~4回は利用するので、15%還元はめっちゃラッキーです。
【参考】「松屋」グループは「松屋」と「松のや」だけか…とガッカリした方もいるかもですが、松弁ネットやモバイルオーダーであれば、松屋・松のや以外の松屋グループ全ブランドが対象なので、その他の松屋グループユーザーにもおすすめです。
ローソンPontaプラスのメリットデメリット~三菱UFJカードと比較

「最大15%還元」とか、対象店が「オーケー」とかってソックリじゃん!これって三菱UFJカードUFJカードのパクリじゃないの?
ここまで読んで、以前にご紹介した『三菱UFJカード』によく似ている…と思った方も少なくないと思いますが、実は三菱UFJカードと同様、ローソンPontaプラスも三菱UFJニコスが関わって発行されているカードなので、サービス内容は酷似していても不思議はありません。
でも、完全に同じではなく、様々な部分で違いがあるので比較してみましょう。
カード名称 | 三菱UFJカード | ローソンPontaプラス |
国際ブランド(※1) | VISA/Master/JCB/Amex | Master |
年会費 | 永遠無料 | 無料 |
貯まるポイント 基本還元率 (※2) | グローバルポイント 0.5% 1000円で1P 1P=5円計算 | Ponta 1% 200円で2P 1P=1円計算 |
最大15%達成条件 | 基本還元率0.5% 対象店利用+5% 楽ペイ登録+5% 携帯料金支払い+0.5% アプリログイン+0.5% スマホ決済+0.5% 利用額に応じて最大+1.5% 太字条件4つ達成+1.5% | 基本還元率1.0% 対象店利用+7% 楽ペイ登録+5%(※3) 月間5万円利用+2% |
支払方法(※4) | スマホ決済 Apple PayやQUICPAY等 | 物理カード決済 カードタッチ決済 |
対象店舗(※5) | セブンイレブン ローソン スシロー くら寿司 松屋・松のや・マイカリー ピザハット コカ・コーラ自販機 オーケー(スーパー) オオゼキ・ハナマサ他 | スシロー くら寿司 松屋 松のや ピザハット コカ・コーラ自販機 オーケー(スーパー) U-NEXT |
ポイント付与対象額上限 | 対象店舗合算29,000円 | 上限なし |
ポイント付与対象外 | 金融商品 各種手数料 特定取→[詳細] | キャッシング カードローン 各種手数料 |
新規入会特典 | あり | なし |
既存会員紹介制度 | あり | なし |
同じように見えて、細かな部分では色々と違いがありますので、要チェックポイントを解説します。
ローソンPontaプラスの国際ブランドはMasterのみ
年会費無料という点では同じですが、カードの国際ブランドには差があります。
三菱UFJカードが、VISA・Master・JCB・American Expressが選択可能なのに対して、ローソンPontaプラスではMasterカードのみとなっています。
VISA・JCB・Amexブランドのカードを作りたい方にはローソンPontaプラスは選択外となります。
ローソンPontaプラスの基本還元率と切り捨て額
基本還元率(※2)の項を見てください。
三菱UFJカードは、1000円利用ごとにグローバルポイントが1P還元され、1Pを5円相当で交換した場合には0.5%還元になります。『5円相当に交換』というのがミソで、実は5円相当に交換できるのは「Amazonギフト」のみで、他のポイントへの交換(例えばポンタ)では最大でも4円相当なので、15%還元に到達するのはちょっとハードル高めです。
また、1000円ごとに1Pということは、999円以下の利用では1Pも還元されず999円ぶんは切り捨てられてしまうのでロスが多くなりがちです。
これに対してローソンPontaプラスは、200円で2P還元で1P=1円で利用可能なので、切り捨て額は199円で三菱UFJカードに比べるとロスは少ないめす(とはいえ、楽天カードやPayPayカード等の主要カードは100円で1Pなのでロスは99円ですのでベストとは言い難いですが)。
この点において、ローソンPontaプラスは三菱UFJカードよりもはるかに使い勝手がよいと言えます。
グローバルポイントも交換先が数種類用意されていますが、ポイント利用方法の多様性という点ではPontaが圧倒的です。
- auPayにチャージして「auPay支払い」(☆)
- auPayにチャージして「バーチャルプリペイドでカード払い」
- じぶん銀行に出金(現金化)
- auPayカード支払い充当
- ポイント運用
- ポイント投資
- ローソンお試し引換券(☆)
「☆」の場合、「auPay」払いは支払い時にさらに0.5%が還元されますし、「ローソンお試し引換券」は1Pが1円以上の価値で交換できるなど、還元ポイントがさらに増える使い方も選択できます。
ローソンPontaプラスの最大の弱点は楽ペイ1万円以下
次は※3について見てゆきます。
三菱UFJカードは基本還元0.5%+対象店利用5%で5.5%還元にしかなりません。
しかも最大15%還元を得るにはいくつかの条件をクリアする必要があり、達成には「スマホ料金の支払い」や「アプリログイン」など細かな条件があります。三井住友カードの達成条件よりははるかに容易な内容ですが、それでも色々な条件があるのは少々面倒くさいです。
また利用額に応じた還元率アップも、3万円(+0.5%)・5万円(+1%)・10万円(+1.5%)も設定で10万円まで使わないと最大還元を得られません。
その点、ローソンPontaプラスの方は、比較的条件ハードルが低めの設定です。基本還元と対象店利用だけで8%還元が得られますし、楽ペイを設定すれば13%(+5%)まで、月間利用額も5万円(+2%)と達成にさほど高いハードルにはなっていません。
ただしローソンPontaプラスで要注意なのは「楽ペイ」の設定金額です。
15%還元が得られる楽ペイの設定額は「1万円以下」です。3万円・5万円等の設定では15%還元の条件をクリアしません。
その一方で、5万円以上で+2%の条件も存在するので、5万円以上利用して楽ペイを1万円に設定しておけば15%還元は得られますが、楽ペイで繰り越した4万円のリボ払いに金利が発生するというジレンマが存在します(楽ペイの実質年率は18%です)。
この点を解決するには、毎月「返済額の増額」を手動で行う必要があることから、簡単に見えるローソンPontaプラスの最大15%還元条件達成の最大のハードルは「楽ペイ1万円以下」なのです。
楽ペイで+5%還元を受けながら金利を支払わずに済む方法
低いハードルと高還元で、かなり使い勝手がよくおすすめ度が高いローソンPontaプラスですが、唯一の欠点というか、使いにくさはこの「楽ペイ1万円以下に設定」でしょう。
もう1つの条件である「月間利用額5万円以上」で+2%を得ると、自動的に、楽ペイで設定1万円を超える4万円に対してリボ払いの金利が発生してしまいます。
これではせっかくの低ハードルの好条件が生かせないので、楽ペイ1万円以下登録で+5%を得つつ、リボ払いの金利を発生させない方法を紹介します。
実は、三菱UFJニコスのクレジットカードすべてで利用可能なリボ払い制度である「楽ペイ」は、毎月の支払額の増額が可能なんです。
楽ペイで設定した金額(ここでは1万円)に上乗せする形で支払額を増額して、リボ払い分を翌月送りにしない(つまり金利が発生しない)で済ますことが可能なんです。
毎月の支払額確定以降の限られた期間のみ増額が可能で、毎月、手動で増額するので手間がかかり面倒くさいですが、この方法なら『楽ペイの恩恵(+5%)を実現しつつ金利も支払わない』というユーザーにとってベリーナイスな状況が実現可能です。
→ 手続きは「三菱UFJニコスWEBサービス」から

毎月の「楽ペイ」の設定を増額するのではないので要注意です。楽ペイの設定は1万円以下にしておかないと+5%が得られません。設定はそのままに支払額だけを増額します。そのため毎月手動で手続きが必要なのです。
ローソンPontaプラスの決済方法に要注意!
決済方法についても違いが見られます(※4)。
三菱UFJカードでは、『スマホ決済(=Apple PayのQUICPAY払い)』が15%還元の条件の1つになっており、カード現物での支払いや、カードのタッチ決済では+0.5%が得られません。
これに対してローソンPontaプラスでは、『店頭でのクレジットカードの差し込み』『磁気取引』『タッチ決済』が15%還元の条件で、Apple PayやQUICPAYなどスマホ決済では15%還元の対象になりません。
ここは十分注意が必要です。ちょっと時代に逆行している感がありますが、ローソンPontaプラスはスマホ決済しても15%還元にならないことを絶対に忘れてはなりません。
ローソンPontaプラスは電子マネーやPayチャージも付与対象?
クレカには必ずポイント付与対象外の利用があります。
三菱UFJカードには様々な「対象外」が記載されています。
- キャッシングサービス・カードローンの利用代金および手数料
- リボルビング払い・分割払いの手数料
- カードの再発行等に関する手数料
- カード年会費(一部のカードを除く)
- 弊社が提供するサービス手数料および会費等
さらに…
- 楽天Edyチャージ
- モバイルSuica
- モバイルICOCAチャージ
- nanacoクレジットチャージ
- au PAY残高チャージ
これらの電子マネーや「○○pay」のチャージも対象外と明記されています。詳細はこちらで確認できます。
これに対して、ローソンPontaプラスの付与対象外の記載は
- キャッシング
- カードローン
- 各種手数料
わずかこれだけです。にわかに信じがたいですが、電子マネーやスマホ決済アプリへのチャージなどは一切記載されていません。
チャージ分にも1%還元されるってこと?
だとすれば、これはローソンPontaプラスの大きなメリットの1つと言えるかもしれません。
実はローソンPontaプラスはコンビニで弱い?
ローソンPontaプラスは、元々、ローソンでお得になるように…と生まれてきたカードなのですが、周囲の状況の変化や、新たな高還元条件の追加によってあまりコンビニで強さを発揮できないカードになってしまっているのが惜しいところです。
ローソンは最大15%還元の対象外

「ローソンでのポイント還元がお得」と謳っていますが、最大でも200円で12P(6%)の還元にとどまります。ローソンは最大15%還元の対象外なんですね。
三菱UFJカードでは、条件をクリアすれば、ローソンでも最大15%還元が得られます。ちょっと、ローソンで最強ではないローソンPontaプラスはどうなんでしょう?
ローソン以外のコンビニはすべて対象外
ローソン銀行が発行する「ローソン」の名前を冠したクレカなので致し方ないのかもしれませんが、コンビニで基本還元1%しか得られないのは「弱い」です^^;
三井住友カードや三菱UFJカードなど、コンビニで高還元が得られるカードが続々誕生してしまったので、ローソンPontaプラスのローソンでの還元が魅力的に見えなくなってしまった感があります。

ただしこれには非常に簡単な代替案があります。「三井住友カード」を使えばセブンイレブン・ローソン・ミニストップで最大20%、通常でも10~13%程度は還元可能です。→ 三井住友カード最大20%還元の詳細はこちら
実際にローソンPontaプラスを作ってみた

というわけで、筆者は「これはよき」と感じたので早速「ローソンPontaプラス」を作った上で三井住友カード、三菱UFJカードとともに実際に使ってみてレビューしています。
筆者はもともと「Ponta」をメインで貯めているので余計にPontaが貯まるカードに魅力を感じたという部分はありますが、そうでなくても還元率や対象店などにメリットは多いと感じます。
「楽ペイ」は1万円に設定しました。毎月、手動で増額処理をする覚悟です(笑)。オーケーや松のや、その他で月間5万円以上使って「最大15%還元をゲットしてやる」という気まんまんです^^
Ponta IDの変更はWEBから可能
以前の記事で、Ponta-ID(auPayやリクルートID含む)の変更は面倒くさいが、サポートに電話して変更できた…という話題を紹介しましたが、今回の「ローソンPontaプラス」にもカード個別に新たなPonta-IDが割り当てられているので、再度、ポンタIDを変更する必要があります。
しないと、現状のポンタポイントを引き継ぐことができないので、ID変更は必須です。
が!
ローソンPontaプラスの場合は、専用のWEBサイトが用意されていて、WEB上からIDの変更がかのうでしたので申し添えておきます(サポートへの電話不要で切り替えられました)。
リクルートIDも自動的に切り替わりましたし、auPayは連携のし直しで新たなポンタで利用できました(あっけなくできてしまったのでメモ等するのをうっかり忘れたのでもしかすると実際と異なる可能異性はあります)。
新たなPontaカードを作る際の面倒くささが1つクリアされているのは小さくないメリットと感じました。
ローソンPontaプラスはおすすめできるカード?
ここまで見てきて感じるのはローソンPontaプラスは「かなり使い勝手がよさそう」ということです。
三菱UFJカードも最大15%還元を引っさげて登場した際には「これは!」と思ったのですが、その三菱UFJカードと同等の最大15%還元を実現しながら、三菱UFJカードの弱点が改善されています。
- 1000円ごと1P還元
→200円ごと1P - 5円相当に交換で15%還元
→1P=1円で等価で利用可 - 最大29,000円まで
→付与上限なし - 付与対象外多数
→3つのみ記載
しかも還元されるのは使い勝手のよい「Ponta」です。交換際によっては目減りしてしまうグローバルポイントより、1P=1円で等価で使え、使い道も豊富なPontaの方が全然いいです。
もちろん、デメリットもあります。
- Masterカードのみ
- 楽ペイ設定1万円以下
- スマホ決済NG
- コンビニで弱い
VISA/JCB/Amexブランドが欲しい方には向きませんが、auPayにチャージするならMasterカード必須ですし、Masterカードが使えない店舗というのも滅多にないので、Master一択でも大きな問題ではないと思います。
楽ペイ設定1万円以下は、毎月手動で「増額」手続きをしなければならないので、この点はローソンPontaプラスの最大の弱点といえるかもしれません。ただ手続きさえすれば、+5%を得ながら金利を払わないことは可能なので決定的なNGポイントではないと感じます。何なら、楽ペイの+5%をあきらめて、毎月5万円以上使って10%還元として割切るのも一手かもしれません。
スマホだけ持って買い物に行けないのは少々面倒くさい気もしますが、カード1枚持ってゆくぐらいは特に高いハードルとは言えないでしょう。
また、コンビニで弱いことについても、別記事でも書いたように、すべての支払いを1枚のベストカードで済まることは難しい以上、適材適所で使い分けるカードを複数枚持つことで弱点を克服することは可能です。
こう考えると、メリットには決定的な要素があり、弱点には決定的なNG要素がない…となれば、ローソンPontaプラスは十分「おすすめ」なクレジットカードと言えそうです。
なるほどね…と思った方は、ローソンPontaプラスを申し込んではいかがでしょう。
※ローソンPontaプラスには紹介制度はありません。
それは今日はこの辺で。