iPhoneを持ったらとんでもなく熱くなっていて驚くこと、ありますね。「こんなに熱くなって大事なiPhone大丈夫?」と心配になります。そこで今回は、iPhoneが熱くなる原因や対処法、そしてiPhoneに優しい冷却方法などをチェックします(iPhoneをAndroidと読み換えても大抵の場合フィットします)。
iPhone4sの頃からずっとiPhoneを使ってきましたが、以前に比べるとiPhoneが熱くなることはかなり少なくなりました。iOSも含め、ソフト/ハード両面の進化によって発熱しにくくなってはいますが、それでも充電中などで熱くなることはあり得ます。まさか熱くなったからと冷蔵庫や、まして冷凍庫に入れるなんてことしていないですよね?
iPhoneが熱くなるのには、大別して2つのケースがあります。
(1)iPhone自体が熱を発して熱くなる場合
(2)外的要因で熱くなる場合
(2)は意識さえすれば誰でも対処できますが、(1)は原因がわからないと対処できない場合もありので、何が原因で熱くなっているのかを知ることは重要です。
iPhone自ら熱を発して熱くなるケース
iPhoneが自身で熱を帯びて熱くなるケースにはいくつか原因があります。iPhoneが熱を帯びて熱くなる原因を6つと、それぞれの対処法をご紹介します。
iPhoneが発熱する原因① 充電しながらiPhoneを使っている
実は「充電」という行為は、iPhoneやスマホに限らず、蓄電池(2次電池)にとってはダメージです。
大型のポータブル電源でも、モバイルバッテリーでも、スマホバッテリーでも共通で、できれば充電しない方がバッテリーは損耗しないのですが、それでは蓄電池の意味がないので充電せざるを得ませんが、できるだけ優しい充電を心がけないとバッテリーはすぐに劣化してしまいます。
※iPhoneバッテリーに優しい充電方法や、バッテリーを長持ちさせる方法は別記事をご参照ください
「充電しながら○○」でいちばん分かりやすいのが、WEB閲覧や動画視聴、ゲームプレイ中にバッテリー残量が減ってきて充電コードを繋ぐパターンでしょう。
途中まで閲覧したWEBや動画は最後まで見たいのは当然ですし、プレイ途中でゲームを止めるのはなかなか決断力が必要ですし、すぐにはやめられないゲームもありますしね。
でも、充電コードを繋いだら「即」iPhoneの使用をやめた方がiPhoneにとっては優しいですし、「即」が無理でも「なるはや」でアプリを終了すべきです。
iPhoneが発熱する原因② CPUに過大な負荷がかかっている
CPU(Central Processing Unit)は、パソコンやスマホ(iPhone含む)の「頭脳」です。
コンピュータが「電子計算機」と言われるように、パソコンもスマホも「計算」によって様々なタスクを実行しているのはご存知かと思いますが、その計算が大量になればなるほど複雑なタスクをこなせる反面、熱を発生してしまいます。
カッカしながら面倒な業務をこなしている人間にも似て、iPhoneの中心部であるCPUもあまり膨大な処理を強いるとカッカする…というわけです。
例えば…
- マルチタスク
一度に複数のアプリを立ち上げて使用する - GPS機能付マップ
- 大容量のオンラインゲーム
などがCPUに大きな負荷となります。
ただアプリ使用の場合は、必要だから使っているわけで、熱対策のためにアプリを使わないというのは本末転倒ですので、以下に注意しながら使用してください。
- マルチタスクで使わない
- 使っていないアプリは閉じるようする
- 高負荷アプリの使用はできるだけ短時間にする
- 可能であれば熱くなってきたら使用を一時中断する
- 適切に冷却する(詳細は後述)
iPhoneが発熱する原因③ ストレージに大量のデータが保存されている
また、ストレージに「写真」「動画」「既読メール」「トーク履歴」「使用していないアプリ」などを無駄なデータを大量に抱え込んでいる場合もiPhoneが熱くなる原因となる場合があります。
画像は筆者のiPhoneのストレージの状態ですが、できるだけ無駄な保存は避け、ストレージの空きを増やすようにしています。現状は1週間ほどの写真が保存状態なので少し多めですが、通常はもう少し空き容量が多いです。
※ストレージの状態は、iPhone「設定」→「一般」→「iPhoneストレージ」で確認できます。
ストレージの空き容量を増やすには、写真や動画をiPhone本体に保存せず、クラウドなどに保存すると効果が大きいです。Appleが提供する「iCloud」は基本無料ですが、5GBを超えると有料になるので、筆者は『Amazon Photo』を利用しています。元々プライム会員なので利用料の上乗せなく利用でき、保存容量は無制限(動画は有限)でいちおう劣化もないとされています(ブログなどWEBに使うなら充分)。
iPhoneが発熱する原因④ iOSをアップデートしている
発売から2~3年程度の新しいモデルではあまり見られませんが、iOSのアップデート対象の最も古い方に当たるモデル(つまり古い機種)では、iOSをアップデートすることで発熱してしまうことがあります。
これは前出の「CPUの過大な負荷」に共通するのですが、古い機種にとってはボリュームが増している最新iOSは少々荷が重い場合があります。
iOSは様々な機能が追加され、セキュリティ対策も高度になるにつれ、iPhoneにとっては大きく重い仕事になっています。従って、もしiOSアップデート以降、発熱が多くなった場合にはそろそろ買い替えの時期のサインかもしれません。
iOSのアップデートをしない…という選択をしないことをおすすめします。iOSには機能追加など「別に自分はいいや」と思える部分もあるのですが、セキュリティ対策やウイルス対策なども随時更新進化しているので、アップデートしないことはiPhoneのガードを甘くする行為ですし、メールやSNSなどで繋がる家族や友人のスマホやパソコンなども危険に晒す可能性があります。iOSアップデートは必ず実行することを強くおすすめします。
iPhoneが発熱する原因⑤ バッテリーの劣化が進行している
iOSアップデートで発熱するのは、単にiPhonemの発売時期が古いと言うだけではなく、バッテリーの劣化状態にも大きく左右されます(バッテリーの劣化が進んでいる場合には新しいモデルであっても発熱する場合があります)。
こちらは筆者のiPhoneの現在のバッテリー容量(劣化状況)です。
バッテリーの劣化は、充電して「貯めて置ける電気の量の減少」として症状が現れます。このiPhoneの場合には「100%」だった容量が「92%」まで劣化(容量減少)が進んでいることを表します。
92%では全く問題はありませんが、80%もしくは80%を割り込むまで劣化(容量減少)が進むと、iPhoneが正常動作するための電力を供給し切れなくなり、シャットアウトなどが起こるようになりますが、その頃になると充電中の発熱もかなり高温になりがちです。
iOSをアップデートしない訳にはゆかないので、そろそろバッテリー交換や端末自体の買換えを検討する時期と言えます。
実は画像のiPhoneは新品で購入してから2年9か月経過している筆者の「iPhone 12 Pro Max」です。2年9か月使用していてバッテリー容量92%を維持しているのはすごくないですか?筆者のiPhoneバッテリー長持ち方法は以下の記事で紹介しています。
iPhoneが発熱する原因⑥ ケースによって放熱が妨げられている
iPhoneは筐体(きょうたい~機械を納める容器のこと~つまり外装)からも熱を発散して内部の温度をさげるように設計されていますが、iPhoneケースによっては放熱を阻害してしまう場合もあるので、もし頻繁に熱くなるようなら、ケースを外してみましょう。
ケースなしで使用して熱くなる頻度が減れば、使用していたケースが少なからず影響していたことになるので、ケースを買い替える必要があるかもしれません。
その場合、同じタイプのケースではなく、放熱に効果がありそうなケースを選ぶことで症状が改善される場合があります。
※ただ、iPhoneが発熱するのはここまで紹介してきた原因による場合が多く、ケースが主原因ということはあまりないかもしれません。他の改善を試みたうえで「ついでにケースも換えておくか」的でよいと思います。
周囲の状況や環境要素で熱くなるケース
iPhoneが熱くなるのは自ら発熱するだけではなく、iPhoneが置かれた周囲の状況や環境によって熱を帯びてしまうことがあります。
環境による高温① 車内に放置する
意外にやってしまいがちなのが、炎天下の車内に置き忘れてしまうケースです。
これはJAFが実施した「真夏の炎天下に駐車した車内温度」に関するテストです。
炎天下に駐車したボディが「白」と「黒」のクルマ、サンシェードの有無、窓開けの有無、エアコン作動の有無などによる車内温度の違いを計測したものです。
最高温度 | 平均温度 | ダッシュボード | |
対策なし 黒色 | 57℃ | 51℃ | 79℃ |
対策なし 白色 | 52℃ | 47℃ | 74℃ |
サンシェード | 50℃ | 45℃ | 52℃ |
窓開け(3cm) | 45℃ | 42℃ | 75℃ |
エアコン作動 | 27℃ | 26℃ | 61℃ |
ちなみにAppleが推奨するiPhoneを動作させる環境温度は0℃~35℃を推奨しています(保管の場合は-20℃~45℃)。
わざわざ電源を切って(つまり保管状態で)車内に置いておく人はいないと思うので、置き忘れた場合はiPhoneの電源はONのままで動作状態のはずです。だとすると、ダッシュボード以外の場所に置いてあってエアコンが作動した状態の場合のみ推奨温度内での動作ですが、他はすべてアウトです。
環境による高温② 直射日光が当たる・周囲温度が異常な高温
例えば自宅の居間や、カフェでお茶をしている時、さっきまで日陰だったのに時間経過とともにいつの間にか日向になっていて直射日光があたっていた…、そんなシチュエーションはよくありそうです。
また、夏のビーチで日光浴中、バッグに入れたはずのiPhenに日差しが直撃していた…、これも充分あり得そうです。そもそもバッグの中で日差しが当たらなくても、太陽に照らされたバッグの中はかなり高温になっていそうなので、前項の車内と同じ状況かもしれません。
直射日光が当たるアスファルトや海岸の砂は歩けないほどの熱さになっています。それがiPhoneにも…と考えると、大事なiPhoneにいかに直射日光を当てないか、暑い環境に置かないかに注意を払うべきです。
熱くなりすぎたiPhoneどうなる?
人間だれしもうっかり…ということがあるので、いくら注意していてもiPhoneを高温にさらしてしまうことは完全にないとは言い切れません。
では、実際に熱くなりすぎたiPhoneがどうなるのでしょうか。
Siriが訳のわからないことを言い出す…なんてことはありませんが、まあまあ深刻な事態になるケースもあるので、充分な対策が必要です。
機能停止・電源OFF
こんな表示が出て、機能停止に陥る場合があります。
この場合、そのまま放置するか適切な(後述)冷却方法で、iPhoneが正常な動作可能な温度になるのを待つしかありません。
もう少し軽度の場合には、本体の電源は入っているが動作中だったアプリが落ちるケースもあります。
その場合も、無理にアプリを立ち上げずに適温に下がるのを待ちましょう。
最悪の場合、発火・爆発の可能性もある
「熱くなるだけなら…」と思うかもしれませんが、最悪の場合には発火や爆発に至ってしまうケースもあります。特にバッテリーの劣化(容量減少)を伴っている場合には、バッテリーの熱暴走が懸念され、発火・爆発のリスクが高まります。
スマホに採用されているリチウムイオン電池は、非常に蓄電池として優秀な側面を持っています。
- エネルギー密度が高く、小型でも高出力なバッテリーが作れる
- 電圧が高いため大パワーが得られる
- 劣化(容量減少)がゆっくりで長寿命な電池を作れる
反面、メリットである部分が逆にデメリットにもなってしまいます。
- エネルギー密度が高く高出力ゆえ、状況によっては発火・爆発の可能性がある
あまりに熱くなることが頻繁な場合には、劣化したバッテリー(容量が80%に近づいてきたら要注意)を過酷な状況で使用しないようにし、できるだけ早めにバッテリー交換、本体の買換えを検討することをおすすめします。
熱くなったiPhoneの正しい冷却方法(NG行為も)
では熱くなってしまったiPhoneの冷やし方についてご紹介します。
1つ要注意なのは、「冷やす」というのは「常温に戻す」だけで実際に冷え冷えにするわけではないということです。それを分かっていれば、まさかの冷蔵庫・冷凍庫なんて発想しないと思います。
放置・ただ置いておく
時間に余裕があるのであれば「放置」が最もおすすめの冷却方法です。
風通しの良い場所に「立てて」おいて、自然にゆっくり温度が下がっていって、問題ない温度になれば自動的に再起動します。立てて置くのは背面からも冷ますためです。
送風・風にあてて冷ます
扇風機やサーキュレーターの風に当てて若干強制的に冷ますこともおすすめの冷却方法です。
筆者は、まだiPhoneが頻繁に高温になる頃に、iPhone冷却専用のPCファンを購入しました。今も時々iPhoneを乗せて冷ますことがあります。
何なら、うちわや扇子で風を送っても効果はあると思います。
NGな冷却方法
基本的には、NG行為は2種類です。
- 急激に冷やす
→どうせ防水なんだから水に入れちゃえ、氷水ならもっといいかも、何ならかき氷の中が最高 - 常温以下に冷やす
→冷蔵庫や冷凍庫なら即効冷えるでしょ
「結露」という現象をご存知でしょうか。
よく冷たい飲み物のグラスが水滴に覆われるやつ。あれがiPhoneの中で起きていると想像してみてください。それでも「早く一気に冷ます」方法を検討しますか?
iPhone内部に結露するということは、いわゆる「水没」そのものです。その場は正常に動作していても、基板や配線が何か月もかけてゆっくり腐食していって、ある時突然に症状が現れる場合もあります。突然電源が入らない、タップが効かない、操作できない等々。
熱くなったiPhoneどうする?まとめ
今回はiPhoneが熱くなる原因と対処法、適切な冷却法やNG行為などをまとめてみました。
やはり夏場はそもそも気温が高く、真夏日の気温はAppleが推奨するiPhoneの動作温度の上限と同等か超えていますので、ちょっとしたことで不調になったり、バッテリーの劣化を招くことになります。
iPhoneを熱くしないよう少し気を使ってあげるとiPhoneは長持ちしてくれるはずです。
それでは今日はこの辺で。