今回は大手キャリアの格安プラン&サブブランドのお得なキャンペーンのまとめです。
どうせスマホの通信プランを契約するなら少しでも『割安に』『お得に』契約したいものですよね。LINEMO推しの筆者が、MNP転入や新規契約などで割引になったり、キャッシュバックやポイントが貰えたりするキャンペーンの情報を随時更新してゆきます。
昔と違って、いまは同じ通信会社を長期間使用してもあまりお得にはなりません。
ガラケーやスマホの初期の頃は、長期契約の利用者を優遇する仕組みが充実していましたが、現在は、キャンペーンやセールを利用して、割安にお得に利用できる通信会社を乗り換えるユーザーが増えています(この辺りの詳細は記事後半で述べます)。
また、端末購入においても通信会社の乗り換え時のキャンペーンを上手く利用して割安に入手することも可能です。
世の中ではあれもこれも値上げ値上げの連続で生活費も少なからず圧迫されている状況ですが、通信SIMについてはあまり精査されることなく「野放し」のままになっている傾向があります。
でもSIMの料金についてちょっと調べてみると、まだまだ現在のコストを下げられる可能性があることから、各社のキャンペーンを利用して見直してみることをおすすめします。そしてちょっと手間ではありますが、安いSIM、お得なSIMに積極的に乗り換えてゆくことをおすすめします。
言ってみればネットサーフィンならぬ「SIMサーフィン」ってところでしょうか。
本稿では、ahamo/Povo2.0/LINEMOの大手キャリアの格安プランを中心に、MVNO(格安SIM)のキャンペーンを随時更新してゆきます。記事後半では、乗り換え時の注意点などについてもまとめていますので参考になさってください。
大手キャリアの通信プランをおすすめする理由
自分は日ごろから、いわゆる「格安SIM」と呼ばれるMVNO+大手キャリアの格安プランを中心に、モバイル通信やガジェット(スマホ等)関連の記事をライターとして書いています。
自分自身も、2014年にauから「Biglobe SIM(現在のBiglobeモバイル)」に乗換えて以降、延べ20社50プラン以上を契約して実際に利用してきました。
そんな自分が、ahamoを皮切りとする大手キャリアの格安プラン(PovoやLINEMO)が登場して以降は、ぱったりとMVNOを利用しなくなりました。
その理由は非常に単純明快で、『(いつでも時間を問わず)速くて安い』からです。
各社とも通話にはほとんど差がない中で、各社の料金プランは突き詰めれば「通信のためのプラン」です。であるなら、常に安定した通信品質と通信速度を割安に提供してくれれば文句はありません。付加機能やオプションサービスなどは、自分にしてみれば「枝葉」のことで、幹はあくまで「品質」と「速度」です。
MVNOでよく耳にするのは『○○の時間帯を除けば快適』とか『混雑時間以外は高速』という言い訳です。「利用が集中する時間帯は多少速度が低下しても致し方ない、それ以外の時間を狙って使えば問題ない…」というものです。
でもよく考えてください。「利用が集中する時間帯」を言い換えると「多くの人が通信したい時間帯」ということです。その時間帯を外せば…などというのは、「使いたい時に使えません」ということを誤魔化す言い訳だ…と自分的には思うんです。
長年、多くのMVNOを使ってきて思うのは「結局、キャリアが安くなったら太刀打ちできない」ということでした。要は、MVNOの存在価値は「(多少のデメリットには目を瞑って)料金が安いこと」です。
すべてのMVNOが、NTTドコモ・au・Softbankのいずれかの回線を借りている以上、品質でも速度でも結局キャリア自身が頂点であり、MVNOはその頂点に如何に割安に近づけるか…でしかありません。
中でもLINEMO推しな理由
キャリアの格安プランやサブブランドがおすすめ…なんですが、自分的には今「LINEMO推し」です。
理由は明快です。
(1)速い(低速300kbps時を含めて)
(2)安い(税込990円/月で十分安い)
(3)余計な手数料がかからない(初期費用、eSIM、テザリング、5G、MNP等の手数料なし)
速い(低速300kbps時含む)
キャリアSoftbank回線だから…というのもありますが、同様にキャリア回線のahamoやpovo/UQmobileと比べても、Y!mobile含めSoftbank系はかなり高速で、時間や場所を選ばず快適通信が可能です。
某通信速度計測サイトさんのデータによれば、LINEMO/Y!mobileともに12月の平均は24時間すべての時間帯で50Mbps超となっていました。これってかなりの高速っぷりです。
ちなみに同サイトさんのデータでは、12月の格安SIMの「昼12時台」の平均速度6Mbpsですが、これにはそれこそドコモ5GやLINEMO、Povo、Y!mobile、UQmobileのキャリア系や、最近高速ぶりが目立つNUROmobile(NEO)やLINEモバイル(Softbank回線)も含んでの事なので、MVNOだけならもっと遅いことになります。
そんな昼12時台でも50~60Mbpsを普通に出せるLINEMOがいいや…って思ってしまうのです。
また、LINEMOは容量を使い切った際に低速(300kbps)に制限されますが、上限速度いっぱいまで出ているので「画像だ動画だ」という使い方をしなければ案外実用的に使えてしまうのもメリットの1つと言えます。MVNOなどに多いですが理論値は200kbps/300kbpsと謳っていても上限まで速度が出ずに実用性に欠ける低速もよくあることなので、300kbpsをフルに使えるのは「月末まであと2日」なんてシチュエーションでお役立ちです。
安い
月間3GBの容量で税込990円、充分だと思うんです。
そりゃあ中には1GBで十分という方もいるでしょうし、1GBならMVNOでもっと安いプランがありますが、通信品質や速度や、やたら取られる手数料のことなど加味すると、「月額990円でいいや」と思えるのです。
また『月額基本料が無料』という画期的な格安プラン「Povo2.0」ですが、まったく通信しないなら無料なのですが、月間に1~2GB使う…ということになると結局990円/30日のトッピングを購入することになるのでLINEMOと同じです(31日月の際には1日少なくなる)。
だったら速度が速いLINEMOを選んだ方がよい…ということで、2回線持ちの筆者は通信はLINEMOを使っています。
実は筆者はメイン電話番号の回線はPovoに置いています。メイン回線を無料で維持できれば後は割安で高速な通信用の回線を組み合わせれば良いので。それが現在はLINEMOだということなんですが、1回線契約を前提にするなら『LINEMO押し』というわけです。
ちなみに、キャンプや車中泊等の際に動画を観たり音楽を流し放しにして通常の要領を使い切っては困るので、Povoの「24時間使い放題」をトッピングするようにしています。LINEMO+Povoの2回線持ちはかなり使い勝手がよいです。
余計なコスト(手数料)がかからない
契約時には「契約事務手数料(3,300円)」や「SIMカード発行料(400円程度)」、SIMカードの再発行や交換(物理SIM⇔eSIM)」「eSIM利用」「テザリング」「MNP転出」などにもまったく手数料がかからないので、利用を始めてもやめてもコストがかかりません。
いくら料金が割安でも、何かというと手数料を取ろうとするMVNOよりもよほど割安感があります。MVNOは手数料を取られるたびに損した感じがするので嫌になってしまいました。
スマホ決済の普及で混雑時間帯を避けにくくなっている
それでも、以前は昼休みにWEB閲覧やSNSを利用しないことで、まだ「混雑時間を避けて利用する」ことは、不便でありながらも『できないこと』ではありませんでした。
しかしここ数年、PayPay、auPay、楽天Pay、d払いなどのスマホ決済が普及するにつれ、避けるはずの昼12時台にコンビニなどのレジ前で通信をしなくてはならない状況が増えました。
しかも、従来であればWEBの表示を我慢して待つのは自分だけでよかったところが、スマホ決済でモタモタすると、レジ待ちの他の買い物客にも迷惑をかけることになり、列の後ろから冷たい視線を感じてしまう状況が生じるようになりました。
文字通り「混雑する時間帯」=「使いたい時間」の事例です。
実は、PayPayなどのスマホ決済が登場した当時、筆者はまだMVNOのSIMを使っていましたが、残高チャージに時間がかかって、順番待ちの列を抜けて最後尾に並び直すことが度々起こり、ついに堪忍袋の緒が切れてMVNOをあきらめた…という過去があります。
今は、メインにLINEMO、サブにPovoを使っていて、そうした困りごとに悩ませられずに、心安らかに昼時のコンビニに並んでいます。
MVNOもかなり高速にはなったが…
ここ数年でMVNOの通信速度は向上してかなり高速になったのは事実です。
それでも、速度計測サイトさんのデータなどを見ると、やはり昼12時台にはグッと速度が低下しているMVNOが少なくないことが見て取れます。料金と品質・速度を天秤にかければ自分的には1STチョイスにはできないと思っています。
MVNOは、改善増強とユーザー数の増加の『いたちごっこ』のような面があって、どこかのMVNOの通信速度が速いとなれば「わー」っと多くのユーザーが集まり、通信が集中する時間帯を中心に速度が低下、低下した速度を補うために回線を増強(キャリアから借りる回線を増やす)する…、この繰り返しです。
従って、今満足できる速度が出ている通信プランでも、常に安定的ではなく、いつ速度低下するか分かりませんし、通信会社それぞれに品質や速度に対する考え方も異なっていて、あまり速度を重視しない通信会社もある上、料金設定も千差万別なので、早いけど割高、安いけど昼時に速度低下など、「ここなら絶対」なMVNOはなかなか見つかりません(あくまで筆者の経験則)。
そんな訳で、最近はもっぱらキャリア格安プランを愛用しています。3GB=990/月で混雑時の落ち込みナシで「eSIM」が使えれば十分じゃないか…ということで「LINEMOミニプラン」に落ち着いています。
おすすめ1位:LINEMO / Softbank
LINEMOで実施中のキャンペーンです。
LINEMOは、大手キャリアの一角Softbankが自ら運営する格安プランなのでキャリア品質の通話・通信には定評がありますが、通信速度においてもahamo(ドコモ)やPovo(KDDI)を凌ぐ高速ぶりで人気が高まっています。
筆者もメインの通信回線として使用していますが、非常に使い勝手がよくサクサク高速通信なので、例えばレジ前での残高チャージでもモタつくことがないので、列の後ろからの視線も気になりません(笑)。eSIMも使えるので契約から実際の利用開始までが早いのもメリットです。また初期費用や細かな手数料がかからないので余計な出費がないのも心地よいです。
【LINEMO】データ容量2倍キャンペーン
LINEMOは、4カ所の顧客満足度調査において『4冠』達成を記念して、2023年1月に無料でデータ容量を2倍増するキャンペーンを開催します。新規契約/MNP転入はもちろん、既存の利用者も対象となっています。
エントリー期間にエントリーすることで、ミニプランは「3GB→6GB」、スマホプランは「20GB→40GB」に無料で増量可能となります。
エントリー数には上限があり、エントリー期間中であっても上限に達した時点で締め切りとなるので、早めに契約+エントリーを済ませる必要があります。
- エントリー期間:2022年12月22日(木)~ 2023年1月31日(火)
- 特典適用期間:2023年1月1日(日)~ 2023年1月31日(火)
- 無料で容量2倍:ミニプラン3→6GB、スマホプラン20→40GB
- エントリー数上限あり
期間内でも上限に達した場合は締め切り - 新規契約・他社からのMNP転入、既存ユーザーも対象
【LINEMO】ミニプランが 半年 8か月基本料実質無料
「LINEMO」では、最大半年間8か月間基本料実質無料キャンペーンを実施中です。
契約月の翌々月から8か月間、ミニプランの基本料金990円相当のPayPayポイントが還元されることで実質基本料無料で利用可能です。
- キャンペーン期間:2022年5月20日(金)~ 終了日未定
- 8か月間、990円相当のPayPayポイント付与(総額7,920円分)
- 付与は利用開始の翌々月から10か月目まで
- 新規契約・他社からのMNP転入が対象
- Softbank/Y!mobile/LINEmobileからの乗り換えは対象外
- ミニプランのみ対象(スマホプランは対象外)
前項のキャンペーンと併用することで、1月は容量2倍+8か月無料という、なかなか強力なキャンペーンとなっています。
【LINEMO】スマホプランMNP乗り換えで最大15,000P
他社キャリアからLINEMOへMNP乗り換え、「スマホプラン」を契約した場合に最大15,000円相当のPayPayポイントが付与されるキャンペーンです。
- 「他社」とは、Softbank、Y!mobile、LINEモバイルは含まれません。
- 通常10,000P相当が、年末年始のため15,000Pに増量されています。
- 新規契約の場合には3,000Pとなります。
- 契約から4か月以内に「ミニプラン」へ変更、あるいは解約した場合には無効です。
さらに…
※LINEMOへの乗り換えでは事務手数料やSIM準備料などの初期費用はかかりません!
しかも…
LINEMOでは「1年間通話準定額無料」キャンペーンを同時開催中なので「5分かけ放題」が契約から1年間基本料無料で利用可能です。
正直、「乗り換えない」あるいは「2回線目としてお試ししない」理由がありません。
おすすめ2位:Y!mobile / Softbank
第2位もLINEMOと同じSoftbank回線のサブブランドである「Y!mobile」です。
Y!mobileはLINEMOに比べると基本料金などは少し割高ですが、その代わり、LINEMOは適用されないキャンペーンや特典がSoftbankと同等に適用される点は評価したいところです。また端末の大幅値引き販売も魅力的です。
【Y!mobile】MNPでSIM契約で最大23,000P
Y!mobileでは、MNO転入でSIM(eSIM含む)のみを契約した場合、最大23,000円相当のPayPayポイントが貰えるキャンペーンを実施中です(2023年1月10日まで)。
【シンプルL・M】23,000P
【シンプルS】3,500P
- 「新どこでももらえる特典」… 6,000P
- 「SIM契約特典」「SIMご契約特典プラス」… 10,000P
- 「SIM PayPayポイント20%上乗せ特典」… 7,000P
合計で最大23,000Pとなります。
「新規契約」「Softbank、LINEMOからの乗り換え」は対象外です。また、このキャンペーンは「Y!mobileオンラインストア Yahoo!店」からの申し込みが必要ですので注意してください(下記バナーから申し込めばヤフー店にアクセスします)。Y!mobileのオンラインストア経由だと貰えるポイントが異なりますので要注意です。
※オンラインストアからの乗換えで事務手数料やSIM準備料等の初期費用はかかりません!
【Y!mobile】端末購入乗り換え(MNP)大特価セール
Y!mobileでは、下記の要領で『年末年始セール』を開催、人気スマホが激安価格で購入可能です。
- 開催期間:2022年12月15日(木)~ 2023年1月13日(金)
- 人気最新スマホが最大32,820円割引
端末割引+他社から乗り換え(MNP転入)の場合は割引額アップ - シンプルM・L契約の場合
- Softbank、LINEMO、LINEモバイルからの乗り換えは対象外
- 物理SIMとセット(eSIMは対象外)
●OPPO Reno 7A … 37,800円→ 11,160円(端末)+21,660円(MNP)=4,980円
●Libero 5G Ⅲ … 24,480円→ 2,520円(端末)+21,959円(MNP)= 1円
●Xperia Ace Ⅲ … 31,680円→ 5,760円(端末)+21,940円(MNP)= 3,980円
●iPhone SE(第3世代)… 73,440円→ 22,100円(MNP)= 51,840円
●iPhone 12 … 111,600円→ 21,600円(MNP)= 90,000円
おすすめ第3位:楽天モバイル
楽天モバイルは、「キャリアの格安プラン」ではなく楽天モバイルのメインプラン(1プラン)なのですが、その料金設定はMVNOに匹敵する安さで人気を博しています。
少し前までは自社通信エリアが狭く「圏外になる」「通信できない場所が多い」などの批判が数多く見られましたが、急速にエリアを拡大しており、そうしたネガティブな書き込みは減少傾向にあります。
1GB=無料が終了したことで楽天モバイルを離れたユーザーもいましたが、逆に無料が終了してから加入するユーザーも少なくありません。大型のキャンペーキャンペーンを常時開催していて「お得感」が強い印象です。
【楽天モバイル】iPhoneトク得乗り換え
初めて楽天モバイル回線を契約した際に所定のスマホを購入すると、最大24,000ポイント(楽天ポイント)が還元されます。
回線(SIM)のみ | Androidスマホ WiFi端末購入 | iPhone購入 | |
UN-LIMITを はじめて契約 | 最大 8,000pt | 最大 19,000pt | 最大 24,000pt |
各々の付与ポイント額は「最大」表示です。契約内容や購入端末によって最大ポイントまで還元されない場合がありますので、事前に確認してください。
しかも…
※楽天モバイルへの乗り換えでは事務手数料やSIM準備料などの初期費用はかかりません!
【楽天モバイル】Apple Watch スタートキャンペーン
楽天モバイルで『①Apple Watchを購入』+『②電話番号シェアサービスに加入』で、楽天ポイント10,000P還元が受けられます(電話番号シェアサービスは月額550円の料金がかかります)。
Apple Watchの購入を検討されている方はチャンスです!
おすすめ4位:ahamo / NTTドコモ
ahamoはNTTドコモの格安プランです。
政府や総務省の値下げ圧力に応えるようにNTTドコモが「ahamo」を発表した時には、その料金設定に驚いた記憶があります。Povo2.0やLINEMOに先駆けて登場した大手キャリアの格安プランの草分けです。
【ahamo】初めての「大盛りオプション」が実質無料
現在、NTTドコモでは「ahamo大盛りオプション実質無料(最大4か月分)」キャンペーンを実施中です。期間中の申し込みで、2022年12月まで「ahamo大盛り」オプションの月額料金1,980円分のdポイントが付与されます。大容量100GBを2,980円で利用可能となります。
- キャンペーン期間:2022年9月8日(木)~12月31日(土)
- 2022年9月8日(木)より前に大盛りオプションを利用したことがないこと
- キャンペーン期間中に大盛りオプションを利用開始すること
- ポイント進呈時にdポイントクラブ会員であること
- dポイント1,980PT(期間限定ポイント)が毎月付与されます
※このプランへの乗り換えでは事務手数料やSIM準備料などの初期費用はかかりません!
SIMの乗り換えをおすすめする理由
以前の比べると、通信会社や通信サービスを切り替えて利用する方が増えています。それはなぜなのでしょうか。
長期間継続するメリットが薄れた
まず1つには、同じ通信会社や通信サービスを長期間継続利用することのメリットが薄れたことが挙げられます。
以前は10年、15年以上の長期契約者にはポイント還元などの優遇が付与されていましたが、昨今ではあまりそうした「囲い込み」的なサービスは少なくなってきています。
いわゆる格安SIMと呼ばれるMVNO(※)と、これに対抗するために大手キャリア自身が運営するahamo/Povo2.0/LINEMOといった格安プランも含めて、月間の利用料金を低く抑えた料金プランに人気が集まっています。
昔に比べて乗り換えのハードルが下がった
ただ、これまでもMVNO各社が提供する格安SIMの料金はかなり割安な設定でしたが、乗り換える際の手数料がかさむ事がネックで、気軽に乗り換えられない状況にありました。
電話番号持運び制度(MNP)を利用して他社に乗換える際、転出(乗り換え)元では「MNP(転出)手数料」(3,300円)がかかり、転入(乗り換え)先では、契約事務手数料やSIMカード準備料などの初期費用がかかることで、乗り換えるごとに6,000~7,000円ものコストがかかっていました。
しかし、現在ではahamo/Povo2.0/LINEMOの大手キャリアの格安プランや楽天モバイルを中心に、MNP手数料や初期費用・SIM再発行手数料などの手数料を廃止する傾向です。
これらの諸費用が掛からなければ、純粋に割安な料金プランだけを比較して乗換えられます。
MVNOの通信品質が向上した
数年前までは、大容量プランは大手キャリア、小容量プランはMVNOの守備範囲…といったある程度の棲み分けがされていましたが、NTTドコモが「ahamo」を発表して以降は、大手キャリアが3GB=1,000円、20GB=2,980円といった格安プランでも勢力を伸ばしました。
これに対してかつてのような圧倒的な料金差をつけられなくなったMVNOは、苦手としていた通信混雑時間帯での通信速度を向上するなど、品質向上に力を入れました。
その結果、大手キャリアでも割安なプランがあり、MVNOでも混雑時にも快適な通信速度を維持するサービスが登場するなど、かつてのような棲み分けは曖昧になってきています。
大手キャリアの格安プランならMVNOに不安な方も納得
それでも、やはり自社保有の通信網のすべてを自由に使える大手キャリアと違い、有償で回線を借りているMVNOは、昼12時台など最も通信が集中する時間帯ではどうしても速度低下が避けられません。
プラン自体はシンプルでネット専用とすることでコストを抑え、ユーザーにネット利用などの一定のスキルを求める、ahamo/Povo2.0/LINEMO/UN-LIMITの大手の格安プランなのか。
きめ細かなプラン構成でユーザーの「痒い所に手の届く」プランを割安に提供するが時間帯によっては速度低下を起こす場合があるMVNO各社の料金プランのいずれを選ぶかは、ユーザーの好みや価値観で判断するしかなくなってきています。
格安SIM乗り換え時に注意すべき点
SIM(通信費)の削減を狙ってSIMを乗り換える際に必ず注目すべきはトータルコストです。
つまり、乗り換え時にかかる費用と毎月の基本料金の合計が『現在より低くならないならコスト削減のための乗り換えとして意味がない』ということなんです。
よく、格安SIMのおすすめ記事やキャンペーン紹介記事を読んでいると、月額基本料の割引やキャッシュバック、ポイント還元など「得られるもの」だけの観点から「お得です」という論調が多いのですが、これは実はあまり現実に即していません。
なぜかというと、通信サービスによっては「契約事務手数料」や「SIM発行手数料」等の初期費用が掛かる場合があるからです。
この辺はライター目線になってしまうんですが、乗換えるのにかかる経費を無視して『月額基本料が一定期間割引になるので得だ』と紹介してしまうのはちょっと無責任かなあ…と思います(そういう感じで書いているサイトは読者の利益よりも自分のアフィリエイト報酬優先で書いているのかもしれません。あくまで想像ですが)。
例えば、(A社)現在990円/3GBのプランを使っているとして、乗り換え先候補として、(B社)月額1,100円/3GBのプランがあったとします。
その乗り換え先候補(B社)で、契約から6か月間500円の割引キャンペーンが実施されてる場合、必ずしもお得…ともいえないケースがあります。
(1)初期費用を含めて損得を考える
キャンペーンで500円×6か月=3,000円の割引を受けられますが、契約事務手数料3,300円がかかるなら全然得になりませんよね。しかもSIM発行手数料(400円前後)もかかるならトータルで700円損することになってしまいます。
こちらは一例「IIJmio」の初期費用ですが、契約するのに3,700円かかります。
さらに月額料金にも注目して下さい。現在より110円割高になっています。これはつまり割引期間が終了すると今より毎月110円多く支払いが発生するということなので、初期費用で700円損した上に毎月110円ずつマイナスが生じてゆくことになります。
また、キャッシュバックやポイント還元の場合も同様に、初期費用や月の基本料を継続的に支払っても還元される金額やポイントが上回るのかどうかをよく確認する必要があります。
乗換える際には、初期費用を支払ってでも今より支払額が少なくならないなら無意味なのです。
(2)諸費用・手数料の有無や金額に注意
通信サービスによっては、何かと手数料がかかる場合があります。
通信サービスを使っていて一番利用する可能性が高いのは『SIM変更・再発行手数料』です。
物理SIM⇔eSIMの交換や、破損などによる再発行などで、2,000~3,000円の決して安くはない手数料が請求される場合があります。
eSIMは即日開通できますし、iPhoneの場合には無制限に登録しておけるメリットがありますし、なんだか恰好いいし「おされ」なんてことで人気がありますが、実際に使っていると物理SIMの方が使い勝手がよいことも少なくありません。
例えば、端末が故障した場合でも物理SIMならSIMを差換えるだけで別端末をすぐに利用できますし、再発行の手間や手数料がかかりませんが、eSIMの場合は再発行が必要で、申し込みや手数料がかかる場合もあります。
こちらも事例「mineo」の各種手数料ですが、何かをすると必ず何かしらの手数料がかかる印象です。
こうした利用開始後にかかる手数料がやたら細かく設定されている通信会社は、継続利用中になんだかんだと手数料を請求されることになる可能性があるので事前に確認しておくことをお勧めします。
筆者的には、乗り換え時のMNPや初期費用、SIM発行などの手数料がかからず、eSIMを申し込めば開通までの1~2日のインタバルもなく即日乗り換えが完了、利用開始後の各種手数料がなく、しかも通信品質は大手キャリアそのもの…の大手キャリアの格安プランをおすすめしています。通信障害時などにも対応できる『キャリア格安プランの複数回線契約』がおすすめです。
「面倒くさいから」
最早、そんな言葉で放置してよい状況ではありません。
諸物価高騰の折、無駄に割高なSIMを「面倒くさいから」という理由で「野放し」にしておいてよい時代ではありません。逆にいの一番に引き締めるべきジャンルではないかと思いますがいかがでしょう。
それに、実際にやってみると実は思っているほど面倒でも手間がかかるわけでもありません。本人確認書類の準備(現住所記載を確認)さえできていれば、eSIMならものの15~30分で乗り換え完了してしまいます。ぜひトライしてみてください。
それでは今日はこの辺で。