今回は、楽天モバイルのデータプランを取り上げます。
手続きが早く楽ちんらしいということで『楽天モバイル最強プランデータタイプ』を新たに契約して実際に使ってみたのでレポートします。
800MHz帯しかローミングできないことには一抹の不安はあるものの、人口カバー率99.99%に至った最強プランなら十分に実用になるだろう…、そんな読みでデータタイプを契約してみましたので、忌憚なく印象を述べてみたいと思います。
通常の「最強プラン」についてはこちらをご覧ください。
楽天会員なら手続きが超簡略!秒で手続き完了
「最強プランデータタイプ」が登場した直後の別記事で、通話機能がないのに料金が同じってどうなんだ…的に書いたのですが、手続きが簡単で早いのが最大のメリットなんですね。実際に自分で手続きしてみて納得しました。
自分もそうですけど、すでにメイン回線(電話番号が乗っている回線)を持っていて、サブ回線やデータ専用で使う場合には電話機能は不要です。電話がない分、手続きが簡素で迅速であればそれにメリットを見出すユーザーは少なくないでしょう。
「秒で」というのは少々大袈裟かもしれませんが、それほど早くて簡単ではありました。
元々通話回線でない場合はMVNOでも本人確認書類は不要だし、しかも楽天グループサービスの利用者なら個々のサービスですでに本人確認は終えているし、支払い状況なんかも把握できているから、楽天もナイルとして新たに本人確認するより向こうにとっては安心できるんでしょう。
以下の楽天系アプリの使用者は、使用しているアプリ経由で申し込み画面が表示され、与信不要になっているようです。
筆者は3サービスとも利用していますが、重複した場合は楽天市場アプリが優先するようです。
『データタイプのお申し込みはこちら』へ進むと、こんなメッセージが表示されました。
これは「楽天カードお持ちの方限定」に反する設定になっている場合に表示されるもので、実際、この時筆者の楽天市場の支払カードは他社カードになっていました。楽天カードに切り替えるとデータタイプの申し込みへ進むことができます(変更しないと通常の通話付最強プランの申し込みになります)。
手続きの最初は「SIM」のチョイスです。
eSIMを選べばその場ですぐに開通して即日利用開始が可能ですが、自分はあえて「SIMカード」をチョイスしました。というのも、eSIMは差し替えて別端末でも利用…という使い方ができないので、サブ回線として複数の端末で利用したい筆者的には「SIMカード」選択が正解です。
ちなみに、eSIMをチョイスできるのは、eSIM対応端末であることが必要です。iPhoneで言えば、iPhone XS/XR以降に発売されたモデルすべて(第2/3世代SE含む)です。
早いです。もう申込内容の確認画面になりました。
もうこれで最終確認画面です。画面下部には楽天市場から反映した契約者(筆者)の個人情報が契約者情報として表示されています(出せないですけど)。
あとは「申し込む」をタップすれば申し込み手続き完了となります。
今ならデータタイプ1か月分が実質無料に
現在、はじめてデータタイプを契約する人を対象に、1か月分の料金その他で1,081Pを還元し、1か月分を実質無料にするキャンペーンを実施中です。
「お!それなら試してみようか」と思った方、まず条件が3つあります。
- 「Rakuten最強プラン(データタイプ)」へ申し込み
- 「Rakuten最強プラン(データタイプ)」利用開始
- 契約者様に届くアンケートへの回答
さらに、ポイント付与は『アンケートへの回答が確認された月の翌々月末日ごろ』で、ポイント付与までに解約している場合は付与対象外となるので、ポイントで実質無料で1か月だけ使うことはできませんので要注意です。
少なくとも3か月間は使って、そのうち1か月分が実質無料になる…という内容になります。
一日でSIMカードが到着~実際に使ってみた
申し込みが夕方でしたが、その日の夜には「発送」の連絡メールが入り、翌日午後にはSIMカードが手元に届きました。
早速、手持ちのiPhoneにセットして使ってみました。
SIMの開通後、通信速度を計測してみました。端末はiPhone 12 Pro Maxです(他の計測も同じ)。
下り95.5Mbps、上り11.4Mbpsは夜間の比較的混雑する時間帯のわりには十分な速度で「速い」と感じます。反応(PING45ms)も悪くありません。
こちらは1日のうちで最も回線が混雑し速度低下が起こりやすい昼12時台の計測値ですが、下り113.0Mbps、上り14.3Mbps、PING値39と速度・反応ともに非常に優秀な結果でした。
その後何度か計測しましたが、データ通信に支障をきたすような速度低下は見られず、ずっと言われている『繋がれば快適』な楽天モバイルのキャラクターそのままの結果でした。
最強プランが最強ではない現実がここに…
神奈川県でも人口カバー率99.99%に到達して「つながる!」とアピールしているので、筆者もそこに期待して再契約しましたが…。
こちらの画像をご覧ください。
まさに「最強プランが最強でない」ことを如実に表している画像です。桃枠の中、楽天モバイルは「圏外」、Povoは4本立ちです。
何が言いたいか…というと「同じau回線なのに」です。
つまり、楽天モバイルは、自社回線が届かないエリアでau回線ローミングを積極的に行うことで人口カバー率が99.99%になったことを以って「最強」だと主張する根拠としているわけですよね?一方のPovoは、auが提供する格安料金プランなので当然au通信網を使用しています。
計測場所は筆者が普段作業をしている自室で、以前、楽天モバイルが「1GBまで無料」を打ち切った際に解約した理由の1つが「自室が圏外」でした。それから約1年が経過して人口カバー率も99.99%となったことから「これで自室でも使えるかも」という期待を持って再契約したわけですが、ものの見事に期待を裏切られました(ちなみに南側のリビングでは最強プラン以前から3本立ちです、自室が非常に電波状態が悪いんです)。
つまり、楽天回線は元々「圏外」のまま、auローミングも近くに800MHzの基地局がないので「圏外」ということです。Povoは、800MHz帯以外の帯域でau回線に接続していることになります。
自分的には、期待を持って再契約したものの自室は残りの0.01%に入るということで、得られたのは「1年経っても最強になっても状況は変わらない」という結果でした。
実は筆者は2024年2月から4回目の「楽天モバイル」契約者となり、2024年5月現在現在も継続して利用しています。相変わらず自室は圏外ですが、外出時などはかなり通信エリアは改善されていることを実感します。以前は圏外であった場所で通信可能になっていたり、アンテナ1~2本だった場所が3~4本になっていたりと、楽天も頑張っているな…と感じる場面は少なくありません。やっと割り当てを得られたプラチナバンドによるサービスの開始も近いようなのでまだまだ改善してゆくのでは?と期待しています。
楽天モバイル最強プランデータタイプ まとめ
今回、楽天モバイル最強プランデータタイプを申しこみ、実際に使ってみて以下のようなことがわかりました。
- 楽天サービス利用者は申し込みが非常に簡単で早いこと
本人確認書類・写真撮影不要 - 支払いは楽天カードのみ
カード情報の入力不要(利用サービスで決済に指定) - eSIMとSIMカードが選べること
- 料金は同じでも通話機能は使えないこと(Rakluten Link含む)
サブ回線で利用する場合には通話は不要・LINE通話可能 - 接続できれば通信品質や通信速度は良好であること
昼12時台でも速度の落ち込みは最小限で高速通信が可能 - auローミングで人口カバー率99.9%も圏外になる場所はある
「最強」を名乗る根拠である人口カバー率99.9%に疑問
結論:使える場所では高速通信が可能だが、使えない場所も依然としてある。
正直、今回の楽天モバイルを再契約した理由は、「最強プラン」となって人口カバー率が99.99%になったこと、それはつまり『今まで圏外であった場所でもauローミングで利用可能になったに違いない』という思いからでした。
しかも、au回線のPovoが4本立ちなのですから期待するなという方が無理です。しかし、結果は「惨敗」。自室は相変わらず圏外でした。
自分的には残念な結果でしたが、繋がる場所で利用できる方にはおすすめです。特にデータ上限がなく料金は最大3,278円に固定なので大容量を使う方はかなりお得になるでしょう。
それでは今日はこの辺で。
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