東京都内山手線主要駅でスマホ通信を使うならSoftbankが最高品質だったというお話しです。今回は「Open Signal」が発表した『山手線周辺のモバイル・ネットワーク・エクスペリエンス』というレポートを紹介します。
東京23区内でスマホ通信を使う場合、どこのキャリアを使ったら最も優れた体験(エクスペリエンス)ができるのか、気になるところですよね。もちろんすべての面でダントツで完璧などということはあり得ませんが、それでも、押しなべて「ココ使っときゃだいたいベストパフォーマンスだよ」というのが分かるのは重要な情報ですよね。
そんなわけで、今回は「OpenSignal」レポートを紹介します。
※文中のデータは「OpenSignal」のレポートから引用しています。
OpenSignalってなに?
そもそもの話しとして「OpenSignalとはなんぞや?」という部分があります。自分的にはあまり耳にしたことがなかったので。
OpenSignalは自らを『Opensignalは世界中のモバイル接続性を向上させる為のモバイル・ネットワーク分析会社です。』と紹介しています。
公式WEBによれば(以下引用)
接続サービスが「通信速度」と「カバレッジ(エリア)」のエンジニアリングテストだけで判断し切れなくなった現在、実際のエクスペリエンス(ユーザー体験)に焦点を当てています。
Webブラウジング
ストリーミングビデオ
マルチプレイヤー
オンライン ゲーム
等に至るまで、ユーザーが日常生活で得られるネットワーク体験を測定します。
そして、OpenSignalは「当社の公開レポートは、世界の通信ネットワークの真の状態を理解するための独立した世界標準です。」と調査が公平で正確な視点に基づくものだと主張しています。
- 世界中の市場からの実際のユーザー エクスペリエンスの数十億件の測定に基づいています。
- 私たちは科学的分析を適用して、ユーザーがネットワーク上で受ける実際のエクスペリエンスに関する真実を明らかにし、最新のテクノロジーと業界のトレンド、そしてそれらがエクスペリエンスにどのような影響を与えるかを報告します。
- 私たちの分析は誇りを持って独立しており、公平で正確な視点を提供するものとして世界中のメディアから信頼されています。
そんなOpenSignalが、東京23区の山手線主要駅におけるNTTdocomo/au/Softbank/楽天モバイルが提供するモバイル通信の品質やユーザー体験について調査した結果をまとめたレポートを公開しました。
ここでいう山手線主要駅とは以下の7駅です。
- 東京駅
- 品川駅
- 渋谷駅
- 新宿駅
- 池袋駅
- 上野駅
- 秋葉原駅
ダウンロード・アップロードのパフォーマンス
まず最初は「ダウンロードスピード」です。単位は「Mbps」です。
ここではauのパフォーマンスが最も優れているとの結果になっています。2位のSoftbankの19%増しです。
2番目はSoftbank、僅差でdocomoと続きますが、4位の楽天モバイルは2位のSoftbakのほぼ半分のパフォーマンスだったという結果になっています。
アップロードに関しては逆に楽天モバイルがトップで18.2Mbpsまで出ています。2位はSoftbankでこちらも10Mbps超えです。3位auは首位楽天のほぼ半分の速度、4位docomoは楽天の4割程度の速度となっています。
WEBを閲覧したり、動画を視たり、SNSを閲覧する場合のダウンロードでは、auとSoftbankが、SNSに投稿したり、友達に画像を送るなどのアップロードでは楽天とSoftbankが上位のパフォーマンスを見せています。
こちらは「5G」によるダウンロードとアップロードのパフォーマンス比較です。
全体のダウンロードではあまり振るわなかったdocomoが5Gに限ったダウンロードではトップのデータとなり、続いてau、Softbankの順となり、全体と5Gでは1・2・3位が逆順になっています。楽天モバイルでは全体でも5Gでも4位に甘んじています。
アップロードでは、5Gでも楽天モバイルがトップ、続いてSoftbank、au、docomoの順となり、全体でも5Gでも同じ順位となっています。
ただし、このダウンロードとアップロードのパフォーマンスデータは、OpenSignalも言っているように、あくまで数値的な速さを表したにすぎず、実際に利用した際の体感とは異なると思われます。
次項では、実際に動画(ビデオ)、ゲーム、音声APPを使った際のパフォーマンスを比較しており、こちらの方が、より現実に即したレポートと言えます。
動画・ゲーム・音声のパフォーマンス
まず最初は動画(ビデオ)視聴時のパフォーマンスです。
1位Softbankで71.4point、2位auで70.6p、3位docomoで68.7p、4位楽天モバイルが63.7pで、グラフを見る限りでは各社で大きな違いはなさそうに見えますが、1位と4位では7.7p(≒11%減)の差があります。
ゲームプレイ時でもトップはSoftbank、2位auまでは順位変わらずで、パフォーマンスにも大きな違いがありません。3位と4位は順位が入れ替わりdocomoが最下位となっています。
「Voice App Experience」のVoice Appとは、LINE通話のようにデータ通信を使った音声通話サービスを指します。この項目での1位はauで82.8p、非常に僅差の第2位がSoftbankで82.4pで、3位docomo81.6p、4位楽天モバイル80.4pと続きます。
Softbankは、通信速度などの数値ではなく、利用体験から割り出したポイントによる比較において、動画視聴・ゲームプレイ・音声アプリのいずれにおいてもトップクラスのパフォーマンスを示しています。
こちらは、動画(ビデオ)、ゲーム、音声アプリを5Gで利用した際のパフォーマンスです。
5Gにおいても、動画とゲームはSoftbankが最も高パフォーマンスを示していますが、2位auとの差は僅差です。音声アプリでもauに次いで僅差の2位を占めています。
通信の安定性、5G通信の有用性
・Consistent Quality…継続的な品質
・5G Availability…5Gの可用性、有用性
・Availability … 全体的な可用性、有用性
継続的な品質と、5G通信の有用性においてはSoftbankが1位、auが2位です。特に品質に関してユーザーはSoftbankを高く評価しており、唯一の80%超の評価を得ています。
4G/5Gを含めた全体的な可能性・有用性については、docomo・au・Softbankが同率1位、楽天モバイルが単独4位となりました。
7部門で首位を獲得!都内で使うならSoftbank一択?
ユーザー体験の調査において、全9部門中でSoftbankは6部門で首位を獲得しました。
- Video Experience
- Game Experiance
- 5G Video Experience
- 5G Game Experiance
- Consistent Quality
- 5G Availability
- Availability
さらに、
- Voice App Exoperience
- 5G Voice App Exoperience
においても2位となり、総合的なパフォーマンスが非常に高く、ユーザーの評価を得ていることがわかりました。
この結果から導かれる答えは『都内で使うならSoftbank一択』ではないでしょうか。
また、各項目で僅差の2位を得ることが多かったauも、利用していて期待外れのパフォーマンスを占める可能性はかなり低いと言えます。
Softbank回線ならY!mobile,LINEMOがおすすめ
Softbankの通信サービスには3つのブランドがあります。
本サービスである「Softbank」に加え、サブブランドとしての地位を確立している「Y!mobile」はどちらかと言うとファミリーで複数人で契約するとお得に利用することができ、「LINEMO」はおひとり様でもお得に気軽に利用できる格安プランです。
Y!mobileのおすすめポイント
Y!mobileのサービス内容などの詳細説明は他の記事に譲ることとし、端的にY!mobileのメリットをまとめます。➡ Y!mobile関連記事はこちら
- 5Gを追加料金なしで使える
5G対応のスマートフォンをお持ちの場合、ワイモバイルでは追加料金なしで5Gを利用できます。 - 家族割で料金割引
家族でワイモバイルに乗り換える場合、家族割引を適用することでさらにお得になります。 - ソフトバンクWiFiスポット無料
ソフトバンクの公衆WiFiスポットを無料で利用できます。 - キャリアメールが使える
ワイモバイルでもキャリアメールを利用できます。 - スマホ端末を購入可能
iPhoneやAndroidスマホ等の最新スマートフォンが購入可能。 - SIMフリー端末も使える
持ち込みのiPhoneや他社の端末も利用可能。 - LYPプレミアムが無料
LYPプレミアム会員になることで、Yahoo!ショッピングやPayPayモールでの買い物がお得。
どちらかと言うと、中容量のデータ通信を家族割引で割安に利用する場合におすすめの通信サービスです。LINEMOとの大きな違いは、やはり端末販売の有無でしょう。iPhone15やiPhone SEを含め、割安な価格で人気スマホを購入可能です。
LINEMOのおすすめポイント
Softbank回線をフルに利用しながらもMVNO並みの低料金が魅力のLINEMOにはどのようなメリットがあるのでしょうか?簡単にまとめます。➡ LINEMO関連記事はこちら
- 割安料金
スマホプランとミニプランの2本立てのシンプル料金プラン体系。月額料金はMVNO並みの税込990円/3GBから使えます。3GBか20GB、用途に応じて選べる。 - LINギガフリーで使い放題
LINE利用時の通信費がギガを消費しないため、LINEトーク、音声通話、ビデオ通話などを通信コストなしに使い放題です。LINEのヘビーユーザーには他にない優位なサービスです。 - MVNO並みの料金でキャリア品質の通信
ソフトバンク自身が運営するため、Softbank通信網をフルに利用可能なので、キャリア品質の高速通信が安定して利用可能です。割安料金でも通信品質を重視する方におすすめ。 - 5G通信も無料で使える
料金不要で5G通信が利用可能です。特に難しい設定もなくSIMを入れたらすぐに利用可能です。 - 人口カバー率99.9%の通信エリア
ソフトバンク自身が運営するキャリア格安プランなので、Softbankの通信エリアがそのまま利用可能。 - 無料でeSIM
eSIMが追加料金不要で利用可能。即日開通が可能です。 - 初期費用など手数料が不要
契約時の契約事務手数料やSIM発行手数料などが不要。MNP転出・解約時も手数料不要。
Y!mobileがファミリー向けなら、LINEMOはお一人さま向けのプランと言えます。一人で使っても割安な料金と、何かと課金される手数料がないので、本当に割安なランニングコストで利用可能です。
オンライン専用プランや、端末販売がないなどのデメリットもありますが、オンライン契約に抵抗がなく端末を自前で用意できるなら、これほど高品質なのに低コストな通信プランはありません。しかもそれがキャリア品質なのですから言うことなしです。
データ容量(ギガ)不足ならPovoとの組み合わせがおすすめ
LINEMOもいいんだけど、20GBじゃ多いし、3GBじゃ足りないんだよね。
そんな方には、メイン回線「LINEMO」+サブ回線「Povo」の2回線運用がおすすめです。
【月間3GBで足りない場合は1GB/390円で増量可能】
LINEMOミニプランの月間3GBではちょっと足りない…という場合には、月額基本料0円のPovoをサブ回線で契約しておくことをおすすめします。
Povoは毎月の基本料金がないので、最大180日間は完全無料で回線を維持することができます。Povoのルールは180日の間に最低1回は有料トッピング(ギガ)を購入することなので、LINEMOミニプラン3GBで不足した月に、Povoで1GB/390円を購入すれば、月間4GBを1,380円で利用したことになります。
しかも、LINEMOだけで足りる月は購入せずに済むので余計なコストがかからないのもメリットです。
【通信安全保障にもメリットあり】
1つの通信会社だけの契約の場合、何らかの理由で大規模な通信障害などが発生した際に、通信の術(すべ)を失ってしまいます。
異なる通信会社LINEMO(Softbank)とPovo(au)の回線を持つことで、何かの際にも通信のバックアップが可能となります。
※Povoもau自身が運営する格安料金プランなので、auのキャリア品質の通信・通信エリアを格安料金のまま利用可能です。
紹介コード:KZUV68TM
山手線主要駅の最高品質サービスはSoftbankだった!まとめ
今回は、OpenSignalの東京都内でのモバイル通信に関する調査のレポートを紹介しました。
最近、「いい」という噂を耳にしていましたが、こうしてかなりしっかりしたデータを目にすると「なるほど」と納得できるものがありますね。
とは言え、Softbank本サービスを利用するほどではない場合には、Softbank通信網とキャリア品質をフルに利用しながらも割安料金の「Y!mobile」や「LINEMO」がファーストチョイスになるのではないかと思います。
新たにモバイル通信の契約、新年度での乗換えを予定している方は、Softbankに注目してみてはいかがでしょう。
それでは今日はこの辺で。