良きにつけ悪しきにつけ、何かと話題の多い楽天モバイルですが、2024年春を迎える今だから「そろそろ楽天モバイルでいいんじゃない?」と言える要素が出揃ってきました。何よりプラチナバンドのサービス提供開始が期待大です。
いま楽天モバイルがおすすめと言える3つの理由と、現在利用可能なお得なキャンペーンを紹介します(キャンペーン情報は随時更新)。
自分はこれで4回目の楽天モバイルとの契約になります。期待しては裏切られ、納得がゆかずに「契約・解約」を繰り返してきましたが、2024年春、ここへきて「今度こそイケるのでは?」と思わせる要素が出揃ってきたと感じます。
合わせて、高額ポイントが還元されるお得なキャンペーンも紹介します。
『繋がってしまえば速い!』というのは最早定説のようになっていますが、圏外の場所が多いという話しも未だに多いので、内心『楽天モバイルってまだダメなのかなあ』と気になっている方も多いと思います。
そこで今回、筆者は満を持して4回目の契約をして実際に自分自身で使ってみた上で「GO!」なのか、まだ「NG」なのかを判断してみようと思います。
楽天モバイルの最強プランをおさらい
まずは、料金プランをはじめとして楽天モバイルがどんなサービスを提供しているのかをチェックしておきましょう。
楽天モバイルは、三木谷浩史氏率いる楽天グループのモバイル通信キャリアで、docomo・au・Softbankに次ぐ第4のキャリアとして誕生しました。
はじめはエリアの狭さや建物内などでの通信に弱く苦戦しましたが、ここへきて徐々に契約者数を伸ばし、2023年12月26日には600万回線に達しました。また三木谷氏によれば解約率も低下してきており状況は改善されつつあるとのことです。
法人契約が増加して解約率が下がっているそうです。法人契約では通信量をケチるわけにはゆかないので、データ上限がなく料金は3,278円固定の楽天モバイルは法人にはありがたいプラン。auローミングでカバー率99.9%になったこともあって法人契約が増加しているんだとか。なるほどねえ^^
料金プランは従量課金制「最強プラン」ONEプラン
通常、通信会社は複数の料金プランを用意していることがほとんどですが、楽天モバイルは「最強プラン」1プランのみの提供です。
1つのプランの中で、月ごとに使用したデータ通信量によって3段階に料金が変化する仕組みで、自分が使った分だけ支払う「従量課金制」です。
- 月間0~3GB … 1,078円(税込)
- 月間3GB超~20GB … 2,178円(税込)
- 月間20GB超~無制限 … 3,278円(税込)
この3段階の中で自分が使ったデータ容量が含まれる段階の料金が請求されます。
楽天モバイル | ahamo | LINEMO | Povo2.0 | |
3GB | 1,078円 | 2,970円 | 990円 | 990円 |
5GB | 2,178円 | 2,090円 | – | |
10GB | – | |||
20GB | 2,970円 | 2,700円 | ||
20GB超 | 3,278円 | – | 3,960円 | – |
30GB | – | 3,480円 | ||
40GB | – | – | 3,800円 | |
100GB | 4,950円 | – | – |
他キャリアの格安プランと容量ごとに比較すると、3GBでは楽天モバイルが88円割高ですが、5GB以上になるとすべての容量帯で楽天モバイルが最安となります。
新たに導入されるLINEMOの「ベストプラン」では、10GB利用時の料金が2,090円(税込)で楽天モバイルよりも割安と謳われていますが、その料金差はわずかに88円、しかも楽天モバイルは88円高の2,178円で20GBまで使えます。
絶対に10GBを超えないのであれば88円でも安いLINEMOがお得かもしれませんが、時々10GBを超える場合がある方には、88円足せば20GBまで使える楽天モバイルが断然お得です!
家族割引制度導入で1回線あたり-110円
さらに最近導入した「家族割引」を適用した場合には、さらに110円が割引となります。元々安い料金設定なので大幅な割引はありませんが、そうでなくても安い楽天モバイルの料金がさらに割安になるのは有難いです。
家族一人ごとに100円(税込110円)ずつ安くなるので、4人家族なら400円、6人家族なら600円割安になります。
Rakuten Linkアプリで通話がかけ放題無料
「Rakuten Link」という楽天モバイル独自の通話アプリを使用することで、国内の固定電話・スマホへの通話やメッセージ送信が無料で利用できます。
また海外との通話も、海外のRakuten Linkどうしなら国際通話も無料ですし、SMS機能でRakuten Linkどうしならメッセージを無料でやり取りできま、最大100人までのグループSMSも無料です。
こうして料金プランをあらためて見てみると、確かに「最強」なんですよね。それに「楽天モバイルは繋がってしまえば速い」というのは定説になっています。だけど問題は「繋がるか・繋がらないか」なんですよね^^;そこが改善されたかが一番重要なんですよね。
現時点での楽天モバイルの弱点とは
もともと楽天モバイルは、いくつものメリットを持って誕生しました。
- 料金が安い
データ通信無制限3,278円(税込)は国内最安 - 料金がわかりやすい
シンプルな従量課金制「最強プラン」ワンプラン - 余計な手数料がない
初期費用やSIM発行手数料など余計な手数料を廃止 - 楽天経済圏との連携
楽天サービスをよく利用する人ほどSPUがアップする(楽天モバイルユーザーは+4倍です)
しかし反面、看過できない「マイナス要素」を併せ持っていました。
それは『通信エリアの狭さ』です。
後発なので、はじめから先発のdocomoやau・Softbankと同等でないのは致し方ありませんが、エリアマップではサービス圏内であっても、場所によっては圏外になることが多く、通信の厚みがないと良く揶揄されたものでした。
エリアの狭さは「繋がらない」「圏外になる」「切れてしまう」というユーザー評価に繋がり、皆さんがご存じの通りの「安いけど繋がらない楽天モバイル」の評価が固定化してしまいました。
ではなぜ、楽天モバイルはエリアが狭い上に、エリア内でも繋がらないといった評価になってしまうのか…というと、「プラチナバンドの割り当てがないから」なんです。
電波は周波数が高いと直進性が強いが通信速度は速い
電波というものは、周波数が高いと高速通信が可能な反面、直進性が強くなって「陰に回り込む」ことが苦手になります。逆に周波数が低い電波は、通信速度はそれほどでもない代わりに「陰に回り込む」ことが得意で、ビルの陰や山の裏手、地下街などでも広い範囲に電波が届きやすいのが特徴です。
一般に「プラチナバンド」と呼ばれるのは、700~900MHzの低い周波数帯の電波で、先行するdocomo・au・Softbankはプラチナバンドを国から割り当てられていますが、新参者の楽天モバイルが自由に使える「空き」のプラチナバンドが存在せず、プラチナバンドなしでサービスを開始したのです。
結果、楽天モバイルはプラチナバンドを持たないため、ビルの陰や地下街、山の裏側などに回り込みにくい高周波数帯の電波しか使えないわけです。真っすぐにしか飛ばない電波で「通信エリア」という『面』を作ると、どうしても「隙間」「穴」が空いてしまいます。
この「隙間」や「穴」に入ってしまうと、通信エリア内なのに「繋がらない」「圏外になる」ということになってしまうわけです。
つまり楽天モバイルがエリア内なのに「繋がらない」「圏外になる」原因は、プラチナバンドが使えなかったから…と言えます。
ただ逆に言えば、楽手モバイルが使っている電波は「速い」電波ばかりです。なので『繋がれば速い』ということになるわけです。
そろそろ楽天モバイルでいいんじゃない?という理由3選
そんな状況で、なかなか「繋がらない」という評価を覆せないで来た楽天モバイルですが、2024年春の現時点では「もうそろそろ楽天モバイルでいいかも」と思わせる要因がいくつも見え始めています。
理由① au800MHzローミングで人口カバー率99.9%に拡大
前述のとおり、通信エリア内の穴をうめるためには、回り込みが得意な「プラチナバンド」が必要ですが、楽天モバイルはauに「800MHz帯」というプラチナバンドを借り受ける形で、「隙間」や「穴」を埋めることに成功し、さらに先行して日本全国に張り巡らされているau通信網の「広さ」をそのまま借り受けた形になっています。
そのため、一気に「人口カバー率」が99.9%にまで跳ね上がり、地方のあまり人口が多くない地域でも楽天モバイルを使用できるようになりました。
さらに重要なのは、大都市圏でのビル陰や地下街などへの電波の浸透も促進され、「隙間」や「穴」が減少したことで、「繋がらない」「圏外になる」場所が大幅に減少したことが『auローミング』の最大のメリットです。
auとのローミングで人口カバー率99.9%を達成したのは2023年6月のことでしたが、99.39%を達成済みなことがここへきて効いてきており、他の要因と合わせていよいよ「楽天モバイルでいいんじゃない?」になってきたと言えます。
とはいえ、auの800MHz帯をローミングしたからauと同等のエリアになったわけではありません。
画像のような場所がまだ残っているのも事実です。
Povoはau自身が運営する格安プランなので、au通信網をフルに利用していますが、この画像をスクショした場所は800MHz帯の基地局がないんでしょうね。auはアンテナがフルに立っているのに楽天では1本です。
つまり、楽天モバイルのエリアは急速に拡大し、穴埋めが行われているのも事実だが、800MHz帯の基地局がない場所では未だにこういう場所も残っている…というのが現実です(2024年3月26日現在の撮影です)。
理由② プラチナバンドのサービスが開始!
先に、楽天モバイルが「繋がらない」と言われる最大の理由はプラチナバンドを持っていないからだ…と書きましたが、2023年10月にはその「プラチナバンド」による実際のサービス提供が2024年6月から開始になっています。
現時点では1拠点のみのサービス提供ですが、周波数の高い従来の楽天モバイルの電波に比べて、非常に広範囲に電波が届き、狭い通路や地下、ビル内などにも届きやすい性質を持ったプラチナバンドは、通信速度は稼げませんが、面としてのエリア構築には非常に有利な周波数帯の電波です。
真っすぐにしか飛ばない高周波数帯域の電波しか使えずに、エリア構築に苦労してきた楽天モバイルがついに自前の「プラチナバンド」を使えるようになったことは大きいです。
プラチナバンドはすでにauから借りているのだから、これ以上は必要ないでしょ?と思われるかもしれませんが、auから800MHz帯を借りるには相応の「賃料」が発生します。自前のプラチナバンドに置き換えられればそれだけコストが減って収益構造が改善します。また、。新プラチナバンドに期待するユーザーを集めることにもつながるはずなので、巨額赤字を少しは減らせるかもしれません。
理由③ SPU+4倍、基本還元合わせて常時+5倍
2023年12月に、楽天市場の「SPU」が大幅な改定を受けましたが、その目玉が、楽天モバイル契約者のSPUが常時+4倍になったことです。楽天会員の基本還元1%と合わせると、楽天モバイルユーザーは楽天市場での買い物の際に必ずSPU5倍の還元が受けられることになります。
12月のSPU改訂を「改悪だ」という声もありますが、筆者的には、一部のヘビーユーザーが最も得をするような仕組みから、一般的なユーザーが最もポイントを得られる仕組みに変わったという印象で「改悪」だという意識はあまりありません。
逆に、いまこのタイミングで「楽天モバイルどうしよう」と悩んでいる人がもし楽天経済圏を利用する機会があるのであれば、かなり強い「後押し」となるように思います。
楽天モバイルは3GB以下なら月額1,078円で利用可能です。
SPU5倍で21,560円の買い物をした場合に得られるポイントは1,078円です。つまり楽天市場で月間21,560円の買い物をする人は、楽天モバイルの基本料金が実質無料になる…ということです。
支払いを楽天カードで決済した場合には、通常分と特典分の+2倍を加えると+7倍となり、月間15,400円の買い物で基本料金をペイすることになります。これは「後押し」としては大きいのではないでしょうか。
スマホの基本料を無料にできたらいいのに…と考えている人は少なくありません。楽天市場での買い物でポイントを楽天モバイルの基本料金に充当すれば、基本料金を減額あるいはまったく無料にすることも可能です。
現在利用可能な楽天モバイルのキャンペーン
2024年7月現在で楽天モバイルに加入する際に「お得」キャンペーンを紹介します。
既存ユーザーから紹介で最大13,000P貰える!
現在お得な加入キャンペーンは、既存ユーザーからの紹介でMNP(電番そのまま乗り換え)で13,000P、乗り換え以外(新規など)で6,000Pが貰える「紹介キャンペーン」です。
桃色楽天モバイルカラーのリンク、またはQRコードからアクセスすると私の紹介で加入契約が可能です。特典の13,000P/6,000Pは3か月間で付与されます。ちなみに紹介したわたしにも7,000Pが頂ける仕組みになっていますので悪しからず。
紹介者にもポイントが行くのはちょっと…
という方は、以下のリンクからどうぞ^^;
余談ですが、楽天モバイルでSPUが+4倍になりますが、楽天市場の支払いを楽天カードで決済した場合には、カード利用分でさらに+2倍になるので、『基本ポイント+楽天モバイルユーザーの楽天カード決済』は7倍となり、非常にお得です。
まだ楽天カードを発行していない方はこちらから…。
三木谷社長の特別オファーなら2度目以降でも最大14,000P!
もう一度「楽天モバイル」を再契約したいけど、ポイント還元の対象じゃないのよね~
と再契約をためらっているアナタに朗報です。
楽天モバイルは社員の紹介で契約する場合、出戻り(2回目以降の契約)でもポイント還元の対象なんですが、実は三木谷社長じきじきの紹介で再加入することができるんです!↑の画像のようにMNPで14,000P、MNP以外で7,000Pが貰えます(出戻りでも対象です)。
三木谷社長自ら「X」で告知しているので安心して利用できます。三木谷社長紹介1件につき、10,000円の寄付をしてくれるそうなので支援の意味でも積極的に利用したいオファーですね。
実際にわたしもほら…。
私は2月の末にまさかの4回目の契約をしたのですが、ちゃんとポイントが貰えました。ポイントは3か月間に渡って付与されるので第1弾としての2,000Pです(自分は新規契約なので7,000Pのはずです)。
2回目以降の方はこのオファーを利用しない手はありません。
要注意!使う意思がない場合は解約金も
2024年春、いよいよ楽天モバイルに乗り換える時機到来か…ということとで書いてきましたが、当然、筆者もさきほど手続きを完了して、SIM待ちです(PovoがeSIMなので物理SIMをオーダー)。
通信速度を含め、実際の使い勝手などはまた別途レポートしてゆきますが、「それなら自分も…」と言う方に1点だけ注意してほしいのは、「解約金」が課される可能性が出てきた点です。
あくまでも『使う意思がない場合』という注釈付きですが、今までのように使ってみてダメなら解約…という気軽な使い方はちょっと難しくなったかもしれません。
解約金を科す基準のようなものは公表されておらず、あくまで「当社の判断」ということなので、あまりに酷いやり方でなければ科されないようにも思いますが、その辺りは従来よりちょっと要注意になりました。
2024年春、そろそろ楽天モバイルでしょ、まとめ
- au800MHz帯ローミング
- プラチナバンド割り当て
- SPU常時4倍
といった要因から、そろそろ楽天モバイルにしても大丈夫かも?と思えますが、そうはいっても楽天モバイルの前途はまだまだ多難です。
数値上は人口カバー率99.9%を実現したものの、実際の接続ということになれば、たった1つの周波数帯のローミングですべてをカバーできるものではありませんし、そもそも800MHz帯は接続しやすく遠方まで飛ぶという面では優れていますが、通信速度はさほど早くありません。
それに800MHz単独ローミングでは、繁華街や駅周辺など接続数の多い場所では基地局の接続上限を超えてしまって接続できないことだってあり得るはずなので、必ずしも「800MHzローミングが万能」と言う訳ではありません。
また割り当てが決まったプラチナバンドにしても、楽天モバイルの技術陣は初めて取り扱う700~900MHz帯で、従来の1.7GHz帯とは違う部分がいろいろあるはずで、思うようにエリアの厚みを増すことができるかは不明な部分もあると思います。
「そろそろ…」と言っておきながらネガティブなことを言ってますが、通信は「必ずしも」が多い世界ですので、思ったように良化しないかもしれませんが、それでも2024年春は「そろそろ?」と思えるのです。とりあえず試してみます。
それでは今日はこの辺で。