今回は、何かと話題のクレジットカード「三井住友カード」と「三菱UFJカード」を取り上げます。
いずれのクレジットカードも、対象店舗でスマホ決済支払いで最大で15%~20%の高還元を謳っていますが、実際に2枚のカードを使っている筆者が、加入特典やメリット、使い勝手、お得度などを検証比較してみました。

大好きなとんかつやフライドチキン、牛丼などが最大15~20%OFFで食べられるなんて最高ですよね!さらに日々の買い物もオーケーストアで最大15%還元となるなど、クレジットカードは上手に使い分けるとめっちゃお得です!スマホ決済なんて使っている場合じゃないですよ。
いまはQRコード決済より高還元クレカを活用すべき

毎日のお買い物やコンビニ、飲食店、ドラッグストアなどの利用の際、どんな決済方法を使っていますか?
現金?
○○ペイ?
現金での支払いだと、1000円の買い物に対して現金1000円を支払います。ただそれだけ。ポイントカードに印を押してくれて貯まったポイントで「お得」になる場合もありますが、現金払いは基本的には何もお得はありません。
『現金で支払って何もプラスアルファのお得がなくても問題ない』
という方には、本稿にはお読み頂いてプラスになる話しはありませんが、ポイントを貰って少しでもお得をゲットしたい…という方のための記事です。
〇〇Payはお得?スマホ決済サービスの還元率は最大1.5%
楽天ペイ | PayPay | d払い | auPay | ||
残高払い | クレカ払い | ||||
決済時ポイント付与 | 1.5% | 0.5% | 0.5% | 0.5% | 0.5% |
自社クレカチャージ時 | – | 0.5% | 0.5% | 0.5% | – |
他社クレカチャージ時 | – | – | – | – | 1.0%(※) |
最大付与率 | 1.5% | 1.0% | 1.0% | 1.0% | 1.5% |
こちらは2024年11月現在のQRコード決済各社の還元率です。
楽天ペイやPayPayなどの、いわゆるスマホ決済(QRコード決済)のポイント付与の状態を一覧にしたものです。

ポイント還元率だけで見れば、楽天ペイが最も手間がかからず1.5%還元を得られます。ポイント付与対象カードを持っているという条件付きながら、auPayもトータル1.5%還元を得ることができます。
PayPayやd払いは、利用可能店が多いので便利な反面、ポイント付与率においてはあまり魅力があるとは言えません。

お店でQRコード決済を利用する場合は、ポイント付与率の高い決済方法から選ぶようにしましょう。
①楽天ペイ
②auPay
③PayPay・d払い
ただし、ちさな個人店などではPayPayオンリーというケースもあるので、PayPayの使用頻度は高めかもしれません。
でも正直言って、スマホ決済では最大でも1.5%還元しか得られません。月間5万円をQRコード決済した場合でも750円しか還元されないんです^^;
実は今最もお得な支払方法は「クレカの使い分け」です。
ポイ活に興味のある方なら聞いたことがあると思いますが、「三井住友カード(最大20%還元)」「三菱UFJカードUFJカード(最大15%還元)」などの高還元カードを上手に使い分けることで、大きなゲインを得られます。
スマホ決済が登場した当時の大型還元は鳴りをひそめてしまった今、実は、日々の生活でお得を得られるのは『高還元クレカ』なんです!

とは言え、高還元カードは高還元が得られるのは「対象店」のみなので、メインカードにはなりません。上手にお得を得るには、どんな店舗(オンラインも含む)でも使えて、最低1%以上の還元を得られるカードをメインに据え、適材適所で高還元カードを対象店で使う「使い分け」が必要です。
高還元クレカ&スマホ決済を適材適所で使い分けるのがお得!

使い分け…といっても、何をどう使えばいいのか分からないのよ
と言う方もいるかと思うので、筆者のクレカ使い分けを紹介しておきます。
①メインカード
どこでも常に一定の還元率が得られるカード。例えばVISA/Master/JCBなどの加盟店ならどこでも1%還元が得られる「楽天カード」や「PayPayカード」がおすすめです。
また、常時1.2%還元が得られる「リクルートカード」も隠れた良カードです。VISA/Master/JCBのブランドが選べます。
②コンビニやファストフード店
セブンイレブンやローソン、吉野家、マクドナルドなどの普段よく利用する店舗に限って高還元が得られる「三井住友カード」がおすすめです。
下記で紹介する三菱UFJカードUFJカードもコンビニ&ファストフード店で特典が得られますが、三井住友カードは付与条件が200円ごとなので少額決済でも還元を得られやすいのがおすすめポイントです。
③スーパーや回転寿司
日々の買い物で利用するスーパーマーケットや、回転ずしの2トップ、スシロー・くら寿司などの回転寿司で高還元が得られる「三菱UFJカードUFJカード」もおすすめカードです。
三井住友カードと対象店を棲み分けているので、両方持っていることでより多くの店舗で大きな還元を得られます。
メインで使うカードと対象店高還元の3枚のカードを適材適所で使い分けることで、スマホ決済やメインカードですべて決済するより確実にお得になると言えます。
三井住友カードと三菱UFJカードを徹底比較!
前項最後で登場した2枚のクレカ「三井住友カード」と「三菱UFJカード」を比較してみます。
三井住友カード(SMBC) | 三菱UFJカード(MUFG) | |
年会費 | 永年無料 | 永年無料 |
通常還元率 | 0.50% 200円ごとに1ポイント 1P=1円相当 | 0.50% 1000円ごとに1P 1P=最大5円相当 |
対象店還元率 | 対象店7%還元 +家族ポイント最大5% +Vポイントアップ8% 合計最大20% | 対象店5.5%還元 +条件達成特典最大9.5% 合計最大15% |
付与ポイント | Vポイント 総額付与 | グローバルポイント 基本ポイント=都度付与 条件達成P=総額付与 |
特徴 | 対象店で基本7%+家族P 簡単に12%還元可能 | 加算Pのクリア条件容易 簡単に13%還元可能 |
年会費はいずれも永年無料ですが、通常利用での還元率はどちらのカードも「0.5%」とショボいです。
基本還元率だけで言えばあまり魅力的とは言えないため、いつでも使う…といったメインカードにはなりにくいカードである事は最初に明記しておきます。
ただし、対象店での「還元率」は要注目です。
- 対象店でのカード利用で7%還元
- 家族登録すると最大5%加算(1人1%UP)
- Oliveアカウント登録やアプリログインなどの条件達成で最大8%UP
条件クリアのハードルは若干高め - トータル最大20%まで還元率アップが可能
- 対象店でのカード利用で5.5%還元
- カード利用上の条件クリアで9.5%UP
条件クリアは簡単なものばかり - トータル最大15%まで還元率アップが可能
三菱UFJカードより三井住友カードの方が最大還元率は高いので、「三井住友カードを作っとけばいいかな?」と思われるかもしれませんが、さにあらず。
というのも、高還元が得られる対象店舗が異なるので、両方のカードを保有しておくことで高還元を得られる機会が格段にアップしますし、いずれのカードも年会費無料なので保有することに経費はかかりません。
対象店舗を比較
三井住友カードと三菱UFJカードの利用で高還元が得られる「対象店」を見てみましょう。
コンビニ以外はものの見事に「棲み分け」ていると思いませんか?
コンビニエンスストア
三井住友カードは、ファミリーマートを除く大手2社「セブンイレブン」「ローソン」に加え、中堅のミニストップやセイコーマート、ポプラが対象店です。

2024年10月15日より、三井住友カードをスマホタッチ決済をセブンイレブンで使用した際のポイント還元が7%→10%にポイントアップしています。セブンイレブンをよく利用される方は三井住友カード必携ですね^^
三菱UFJカードは大手2社「セブンイレブン」「ローソン」に絞り込んでいます。面白いのはコカ・コーラの自販機(Coke on Pay)が対象になっている点です。自販機の飲料で高還元が得られるのは他のカードにはない大きな特徴です。
飲食店、ファストフード&カフェ
三井住友カードは、「マクドナルド」「モスバーガー」の2大バーガーチェーンに加え「ケンタッキーフライドチキン(KFC)」が対象店に加わりました。三菱UFJカードの対象店にハンバーガーチェーンはありません。
三井住友カードでは「ドトール」「エクセルシールカフェ」のカフェチェーンが対象店ですが、三菱UFJカードではカフェチェーンの対象店はありません。
牛丼チェーンでは、三井住友カードでは「すき家」のゼンショーグループと「ガスト」「バーミヤン」などのすかいらーくグループ、「吉野家(※)」が対象店です。三菱UFJカードでは「松屋」グループの松屋・松のや・マイカリー食堂が対象店となっています。
回転寿司では、三井住友カードは「はま寿司」「かっぱ寿司」、三菱UFJカードでは2トップ「スシロー」「くら寿司」をカバーしていて、完全に棲み分けています。
スーパーマーケット
スーパーが対象店になっているのは三菱UFJカードのみです。三井住友カードで対象店になっているスーパーはありません。
三菱UFJカードの注目点は「オーケーストア」をはじめ、「オオゼキ」や「肉のハナマサ」などの日常生活で利用するスーパーが含まれる点です。この点が三菱UFJカードUFJカードをおすすめする最大のポイントです。
特に「Everyday Low Price」を謳う『オーケー』で最大15%還元は、昨今の値上げ値上げの中では大きな魅力になります。
日ごろの買い物に使っているスーパーが近所にある…と言う方は、最大15%還元のチャンスをみすみす逃す手はありません。
ここまでを見ると、飲食店の対象店は三井住友カードの方が対象店が多いですが、後発の三菱UFJカードは三井住友カードの穴を埋めるようなカタチで有名店が多いように感じます。さらに日々の生活に密着するスーパーが対象である点も大きな特徴です。

いかがですか?それなら持っていてもいいかも…と思った方は、次項のリンクから新規入会特典が得られます。既存会員からの紹介特典も上乗せになるので少しお得アップです。
三井住友カード&三菱UFJカード 利用者紹介特典
三井住友カードと三菱UFJカードには各々紹介制度があり、既存会員の紹介で加入することで通常の加入特典に紹介特典が上乗せされてお得です。
それに実際に使っている人のおすすめの方が、ちょっと信ぴょう性がありそうでしょ。
三井住友カードの紹介特典

三井住友カードには「新規入会特典」が用意されています。
プラチナカードで最大33,600円相当、ゴールドカードと一般カードで最大24,600円相当と、かなり高額な入会特典ですが、さらに既存利用者からの紹介で入会する場合には、さらにVポイントの還元が上乗せとなります。

加入するカードによって紹介特典は異なりますので、お好きなカードを選んで申しこんでください。

三菱UFJカードの紹介特典

三菱UFJカードUFJカードの新規入会特典は、最大15,000円相当のグローバルポイントが付与されます。
さらに、既存会員の紹介で三菱UFJカードに新規入会すると、通常特典のほかに最大10,000円相当のグローバルポイントが貰えます。

グローバルポイントは、Amazonギフト券やiTunesカード、楽天ポイントやDポイント、PontaやVpoint、nanacoやWAONなどへの交換可能ですし、カード支払いに充当可能など、様々な活用方法が用意されています。

※オーケーストアを日ごろ利用される方や、スシローやくら寿司のヘビーユーザーには特におすすめのカードです。
ポイントアップ条件を比較
いくら高還元を謳っていても、ハードルが高すぎて達成できない条件では意味がありません。三井住友カードと三菱UFJカードのポイントアップ条件を比較してみましょう。
三井住友カードのポイントアップ条件

こちらは三井住友カードのポイントアップの仕組み図です。
- 通常ポイント
一番左側のグラフが何もない状態で対象店舗以外で利用した場合の還元率は0.5%です。 - 対象店舗での利用で6.5%還元
三井住友カードを対象店舗で利用することで6.5%が上乗せになり、通常ポイントと合わせてトータル最大7%還元となります。 - 家族ポイント(最大5%)
自分を含めて5人分の家族登録(自分以外に4人まで)をすることで、1人当たり1%アップで合計最大12%還元となります。
この12%還元までは家族の数が揃えば誰でも実現できる還元率です。 - Vポイントアッププログラム
さらに「ポイントアッププログラム」によって8%まで上乗せが可能、最大20%の還元を受けられます。
アプリログイン【簡単】 | +1.0% |
Oliveアカウント(選べる特典)【要Olive】 | +1.0% |
SBI証券【難】 | +2.0% |
住友生命【難】 | +2.0% |
外貨預金(三井住友銀行)【難】 | +2.0% |
住宅ローン(三井住友銀行)【難】 | +1.0% |
モビット利用【難】 | +1.0% |
色々な条件がありますが、「アプリログイン」はだれでも簡単にクリアできる条件ですし、Oliveも比較的容易なので、+2%(合計14%)までは誰でも実現可能です。
しかし反面、証券や保険、外貨などは容易にクリアできる条件ではないので、三井住友カード利用者のすべてが最大20%の還元を得られるわけではありません。
アプリログインと、Oliveアカウント開設による「選べる特典」で、2%はだれでも得られそうですが、それ以外のポイントアップ条件はかなりハードルが高いと言えます。出費を伴うサービス利用はなかなかクリアが難しそうです。
※ポイントアッププログラム10%と他のアップ分を加算すると22%となりますが、還元されるのは最大20%までです。
※ちなみに、三井住友カードの上記還元を得るためにはスマホのタッチ決済必須です。

こちらは三井住友カード対象店の「KFC(ケンタ)」です。ケンタも大好きでよく利用しますが、写真は先日まで実施していた「和風チキンカツバーガーセット」です。キャンペーン価格で590円ですが、決済に三井住友カードを使ったので、590円×88%=実質519円で食べることができました。
筆者の三井住友カード還元率は12%なので、夫婦二人分で141円の還元を受けることができます。

筆者のようにあまりコンビニやファストフードを利用しない人にとっては、三井住友カードの還元率を最大限まで活かすのは難しいですが、それでも、チェーンめし好きの筆者的には、ケンタや吉野家、すき家などで12%の還元を受けられるのは有難いです。
三菱UFJカードのポイントアップ条件

こちらは三菱UFJカードのポイントアップ条件です。
- 対象店で誰でも5.5%還元(基本ポイント0.5%含む)
対象店舗での利用で誰でも最低5.5%還元を得られます。 - 5つのポイントアップ条件(追加特典)
比較的ハードル低めの5種類のポイントアップ条件が用意されており、条件をクリアするごとに所定のポイント還元率が上乗せになってゆきます。また、5条件のうち4つをクリアすると別途1.5%アップするボーナスもあるので、これらを最大限実現すると9.5%の還元を得られます。
【三菱UFJカードの追加特典】
「楽ペイ」登録 または 「分割払い」「カードローン」1万円利用 【簡単】 | +5.0% |
携帯または電気料金の支払い【簡単】 | +0.5% |
スマホ決済利用【簡単】 | +0.5% |
三菱UFJカードアプリログイン【簡単】 | +0.5% |
月々の利用額に応じた上乗せ【簡単】 | 月額3万円…+0.5% 月額5万円…+1.0% 月額10万円…+1.5% |
上記5項目のうち4項目クリア【簡単】 | 1.5% |
※「楽ペイ」とは
楽ペイは月々決まった金額を超えた分を翌月の支払いに繰り延べすることができる仕組みで、毎月決まった額の支払いになることで支払いの負担を軽減することができます。例えば3万円に設定しておけば、3万円を超えた分は翌月の支払い時に合算となります。
QUICPAYで週末全額キャッシュバックも!?

三菱UFJカードUFJカードの上乗せ条件「スマホ決済」は『QUICPAY』での支払いになります(三井住友カードでないのでタッチ決済ではありません)。
もしかすると、週末にオーケーストアに買い物に行って三菱UFJカードをQUICPAY決済すると、カードのポイント還元のほかに、QUICPAYのキャンペーンによる「全額キャッシュバック」にヒットする可能性もあります。
QUICPAYのキャンペーンは、来年2026年3月までのロングランなので、当選する可能性も充分あり得る…かもしれません。週末のスーパーでの買い物は三菱UFJカードのQUICPAY払い一択と言えそうです。

こちらは三菱UFJカード対象店の「松のや」の「厚切りローストンカツ」です。肉厚で160gの大ボリューム、甘い脂身がうまうまです^^ このとんかつ定食が三菱UFJカード決済で最大15%OFF、しかもモバイルオーダーで最大5%還元、合計20%も「お得」に食べられます。
三菱UFJカードより還元率が高い三井住友カードの方がおすすめ?
三井住友カードの還元率は最大20%、三菱UFJカードの還元率は最大15%です。
還元率だけ見ると三井住友カードの方がおすすめ?と思いますが、実際にポイントアップ条件のクリアの容易さでは三菱UFJカードの方が還元を得やすいと言えます。
実際筆者も三井住友カードは12%が限界ですが、三菱UFJカードは14%の還元率を得ています。サービスの利用状況に左右されますが、どちらかというと三菱UFJカードの方が還元率アップは容易と言えます。
三菱UFJカードは比較的クリアが容易な条件が多めで、この条件の中でクリアできなさそうなのは月間の利用金額ぐらいでしょう。それでも月間利用額10万円が無理だとしても3万円利用でも8.5%の上乗せ(合計14%還元)が可能です。

しかも三菱UFJカードの対象店には「オーケー」などのスーパーが含まれるので日々の生活の中でポイントアップを効率よく組み込んでお得をゲットしやすいのも特徴です。スーパーでの買い物が15%OFFになるカードなんて、そうそうないので是非活用してお得をゲットしたいものです^^
【三菱UFJカードをオーケーストアで月間5万円使った場合のシミュレーション】
- 利用金額5万円
- 基本還元率5.5%×50,000円(全額)=2,750P還元
- 追加特典(最大29,000円)×最大9.5%=2,755P還元
となります。
3か月間で計算される「追加特典分」を1か月に換算すると918Pとなるので、三菱UFJカードをオーケーストアで月間5万円使った場合の還元額は2,750P+918P=3,668P(還元率7.3%)となり、充分にお得に買い物ができることがわかります(ただし交換率は必ずしも5倍ではないのでここも要注意です)。
おすすめカードはどっち?ポイント付与条件に注目!
この2つのカードはポイント付与の条件(いくらで何ポイント付与されるか)が大きく異なります。
- 200円ごとに1ポイント
- 1P=1円相当
三井住友カードのポイント付与は「200円ごと」に行われ、1Pは1円分として利用可能です。
- 1000円ごとに1ポイント
- 1P=最大5円相当
三菱UFJカードは「1000円ごとに1P」付与ですが、基本ポイント5.5%分は都度付与、条件達成ポイント最大9.5%分は総額付与です。
「1000円ごと付与」では、1000円未満(999円まで)の利用ではポイントは付与されません。
ポイント付与の利用額に注目
いくらに対して何ポイント付与されるのか…は、カード会社によって異なるので要注意です。
200円で1P付与のカードと、1000円で10P付与のカードがあったとします。
どちらも付与率で言えば1%で違いはないように見えますが、実は大きな違いがあります。
例えば1,999円を利用した場合、200円=1Pのカードは200円未満の199円は切り捨てになり、200円の倍数1800円に対して1%が付与されます。この事例では9ポイントになります。
一方、1000円=10Pのカードの場合は、1000円未満の999円は切り捨てになるので付与対象は1000円だけとなるので、1%付与されても貰えるポイントは10Pとなります。
総額付与と都度付与か
これも同じように見えて貰えるポイント数が大きく違ってくる要因です。
ポイント付与は締め日翌日~締め日の1か月間の利用額合計に対して行われますが、月間利用額の総額に対して付与される場合と、楽天カードのような「カード利用の都度付与(=その都度切り捨てがある)」の場合では付与されるポイントが異なります。
例えば月間に1,999円の利用が10回あった場合で比べてみると、
- 総額付与の場合
1,999円×10回=19,990円に対して1%が付与されるので199ポイント貰えます - その都度付与の場合
毎回999円が切り捨てられ、1,000円の1%=10Pが10回付与なのでトータルで100Pしかもらえません
以上から、例えば極端な事例を比べると
- 100円で1%を総額付与
- 1000円で1%をその都度付与
この2つのカードで貰えるポイントは大きな差が生じます。
その都度付与のカードは、カード利用時にできるだけ付与基準となる金額(例えば1000円)に近い金額になるようにして、切り捨て金額を小さくするとポイントを損しません。
三井住友カードは総額付与、三菱UFJカードは総額・都度併用
では今回紹介した三井住友カードと三菱UFJカードはどうなのかを見てみると、
- 三井住友カード
月間総額に対して200円ごとにポイント付与 - 三菱UFJカード
基本ポイント(5.5%)はその都度付与で1000円で1P
条件達成ポイント(最大9.5%)は総額付与で1000円で1P、上限29,000円
三井住友カードは総額付与ですし、基準額も200円と小さいので利用時などにあまり気にせず使ってもポイントを大きく損するということはなさそうですが、三菱UFJカードは注意が必要です。
基本ポイント(いつものお店でポイント優遇5.5%)は、その都度付与で1000円で1Pです。毎回、1000円未満の切り捨て額が大きくなるような買い物をしていると、切り捨てによって貰えないポイントが相当量になるので要注意です。
購入額が1000円ぴったりの倍数(2000円、3000円…)が理想ですが、ちょうどにできない場合でも、1000円ごとの金額をほんの少し超る額になるよう調整すれば損失は最小限にできるはずです。
三菱UFJカードの条件達成ポイント(最大9.5%)は総額付与ですが、3か月集計ごとに29,000円の上限があり、無限にポイントを稼げるわけではないのでこちらも要注意です。

【筆者の使い分け】
購入額が1000円に満たない可能性のあるコンビニなどではSMBCカードを使って切り捨て額を最小になるようにしています。三菱UFJカードは、回転寿司やスーパーなど数千円を利用する場面で使うようにして、切り捨て額ができるだけ小さくなるようにちょっとだけ気にしています。
三菱UFJカードの対象店には、コンビニや自販機、松屋など1000円未満の利用が多い店舗ではできるだけ使わないか、利用額が1000円を少し超える場合に使うようにしています。
結局どっちがおすすめ?
色々な条件を比べてきましたが、結論としてどちらのカードがお勧めなんでしょう?
両方のカードを使用している筆者の個人的な意見ですが、
- コンビニ利用は少ない
- 対象店のスーパーが近隣にある
この2つの条件で見ると、三菱UFJカードの方が活用しやすいと言えます。実際、オーケーストアで基本還元5.5%に加え、追加特典最大29,000円は大きいです。
とは言え、総額付与で1P=1円に固定されている三井住友カードは、たまに行くコンビニで必ず利用しますし、ローソンで取り扱う「無印良品」の商品(レトルトカレーなど)の購入にも活用できるので、「不要」とは言えません。
筆者の結論で言えば、適材適所で使い分ける=つまり両方のカードを保有するのがおすすめとなります。
検討してみてはいかがでしょう?
対象店以外ではメインカードが重要!
三井住友カードも三菱UFJカードも、対象店舗でのスマホ利用では他の追随を許さない超高還元を実現していますが、基本還元率はたったの0.5%なので普段使いのメインカードとしては役不足です。
そこで、対象店舗以外で、いつでもどこでも常に一定の還元を得られるお得なカードをメインカードとして持って置くことも重要です。
最低でも1%還元、できればそれより少し上回る還元率のカードをメインカードに据えたいところです。
また、年会費はできれば無料がいいですし、発行元も名の知られた企業や銀行が望ましいです。
クレジットブランドは、ベーシックなVISA/Master/JCBであれば問題ありません。
おすすめのメインカード リクルートカード

リクルートカードは、その名の通り「リクルート社」が発行するクレジットカードで、VISA/Master/JCBブランドを選べます。
リクルートカードの最大のメリットは、年会費永年無料なのに還元率が1.2%である点です。
VISA/Master/JCBそれぞれの加盟店すべてで利用可能で、月間の利用総額に対して100円ごとに1.2%のリクルートポイントが付与されます。高還元を謳うカードのほとんどが1%還元なので100円利用ごとに2円ずつポイントを多く貰えます。
例えば月間50,000円利用した場合の1%還元カードでは500ポイントが付与されますが、1.2%では600ポイントが付与されます。年間では1200Pもの差になるので小さくない違いです。
リクルートポイントは、ポンタに即時+等価効果可能で、しかも、Amazonのパートナーポイントプログラム対象なので、Amazonでの買い物時の支払いに1P=1円で充当可能です。

筆者が利用しているのはJCBカードです。
リクルートカードの中でもキャンペーン開催が多く、なにかとお得なのでJCBブランドを選んでいます。加入特典も大盛りです^^
三井住友カード・三菱UFJカード高還元カード比較まとめ
物価は上がっている割に、所得増の実感はまるでありませんよね。
少しでも「お得」を得られる方法を駆使して、少しでも生活を豊かにしたいものです。
今回は、10%超の高還元を謳う2種類のクレジットカードを比較・紹介してみました。
いずれも、三井住友銀行、三菱UFJ銀行とメガバンク系列の安心できるカード会社であることが大前提ですが、対象店舗やポイントの付与方法については各カードで違いがありますので、うまく使い分けて「お得」をゲットしてください。
筆者の個人的な感想としては、
- 対象店舗にスーパーが含まれること
- ポイントアップ条件のハードルがどれも容易なこと
- スマホ決済でなくても高還元が得られること
などの理由により、どちらか一方ということであれば「三菱UFJカード」の使い勝手が若干上回るかな…と感じました。
でも、特に問題がないのであれば両方のカードを持っておくことで、お得に利用できる店舗の幅が拡がります。例えば回転寿司チェーンでも、はま寿司・かっぱ寿司はSMBC、スシロー・くら寿司はMUFGと対象店が分かれていますが、両方のカードがあれば4店すべての回転寿司をお得に利用できる…というわけです。
せっかくお得なカードが年会費無料で持てるのに活用しないのは勿体ないです。
それでは今日はこの辺で。