【3GB990円/月】LINEMOとPovo2.0どちらがおすすめ?料金同じでもはっきり違うメリットとは

Povo2.0×LINEMO 3GBプランを比較LINEMO(softbank)
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キャリア品質の通話やデータ通信が月額税込990円で利用可能な「LINEMO」と「Povo2.0」ですが、料金は全く同じでも、その特徴や使い勝手は大きく異なります。

KAZ
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自分は「Povo2.0」で基本料金0円生活をずっと続けています。奥さんは「LINEMO」を使っていて満足しているようです。面白いのは、もしサブ回線を持つなら自分は「LINEMO」を、奥さんは「Povo2.0」を…と思っていることです。つまり我が家には、LINEMOとPovo2.0以外の選択肢が不要ということにもなるのですが、夫婦それぞれが考える「選ぶ理由」を中心に2つのサービスを比べてみようと思います。

大手キャリアが直接運営・提供する格安プランとして人気がありますが、それぞれに大きな特徴を持っています。一言でいうと「ワンオペ」なLINEMOと、「通信は自由だ」のPovo…という感じでしょうか。

今回は2つの人気通信サービスを比較してみたいと思います。

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LINEMO・Povo2.0はMVNOではない

ご存じのとおり、「LINEMO」はSoftbank、「Povo2.0」はauが運営するONLINE専用の格安プランです。格安といっても、Softbankとauが直接運営するサービスなので、「MVNO」ではありません。

一般に「格安SIM」というと、MVNO(※)が運営する格安料金の通信サービスを言いますが、ここでは「格安プラン」という言い方で、キャリア運営での割安料金通信サービスであることを表すことにいたします。文中の「格安プラン」はそういう意味に捉えてください。

MVNOとは

MVNOは正しくはMobile Virtual Network Operatorの略で、日本語では「仮想移動体通信事業者」と言います。平たく言うと

  • 自前の通信網を持たず、回線を大手キャリアから借りて
  • 利用者に通信サービスを提供する通信事業者

という意味です。自前の通信網を持っていないので「仮想的に」というわけです。

回線を借りるには「賃料(接続料という)」がかかるので、どうしても混雑時と閑散時の平均的な回線量しか借りられないため、混雑時には通信速度の低下などが避けられない点は大きなデメリットです。

反面、MVNO各社の創意工夫でバリエーションが多く自分に合ったプランを見つけやすく料金体系にも納得しやすいメリットを併せ持っています。

そういう意味で言うと、LINEMOとPovo2.0は料金はMVNO並みですが、キャリア通信網をフルに使用するため通信は高品質で最も通信が混雑する昼12時台でも速度低下はほとんど見られない反面、料金を安くするためにオンライン専用としたり、プランを簡素化しているので「プラン内容のフィット感」ではMVNOに及びません

MVNOと、キャリア格安プランの選択の分岐点は、通信品質重視か、プラン内容や料金のフィット感重視か…というあたりになるのではないかと思います。

LINEMOとPovo2.0の料金が割安な理由

LINEMOとPovo2.0は、Softbank/auが自社通信網を使って提供する格安プランですが、料金を低く抑えるためにオンライン専用の制限をつけて提供しています。

オンライン専用とすることでどうして料金が抑えられるのかは「コスト削減」が最大の理由です。

店舗を構えているSoftbankショップやauショップを考えてみてください。

キャリアショップのコスト
  • 駅前の好立地のショップは地代家賃が高い
  • 明るく快適な店内を維持するため光熱費がかかる
  • 利用者に対応するスタッフを配置する(人件費)
  • 飲み物や充電サービスなど無料提供

実はショップでの取り扱いにすると、これだけのコストがかかるのでとても3GB990円などという料金では提供できなくなります。「地代家賃」「光熱費」「人件費」はいちばんお金のかかる3トップです。

そこをオンライン専用とすることで、これらのコスト(つまり原価)をかけずに料金を割安にすることができる…というわけです。

なので、「LINEMOは安くていいけどショップで契約できないからダメ」等の意見は、そもそもLINEMOの成り立ち自体に反していることになります。

相対の金のかかったサービスを臨むならキャリア本体サービス(つまりSoftbank/au )を利用すべきですし、相対接客もショップ対応もいらないから安くしたい…という場合には、LINEMO/Povo2.0がフィットする…というわけです。

KAZ
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少しネットを勉強しないと…とか、手間がかかるけど…という部分を自力で乗り越えてでも通信量を低く抑えたい方向けのプランです。人任せでスタッフが何から何までやってくれるようなサービスはLINEMO/Povo2.0には含まれていないと理解した方がよさそうです。

と言っても、オンラインといっても大したことではないですけどね。

LINEMOの特徴

画像出典:linemo.jp

LINEMOの特徴は何だと思いますか?

3GB990円/20GB2,728円の低料金はもちろん大きな特徴ですが、他に2つの特徴があります。

  1. 固定課金制
  2. LINE利用時通信費0円

固定課金制

画像出典:linemo.jp

固定課金制とは、月間のデータ通信量と料金が1対1で固定されている料金体系を指します。

ミニプランで言えば、月間3GBと税込990円の料金が固定されていて、データ量を余らせても料金は割引されることはありませんし、逆に不足しても「追加購入」をユーザーが任意で行わない限り、勝手にに容量が増えて料金が変動することはありません。

ちなみに固定課金制ではない料金体系を「従量課金制」といいます。

従量課金制は、1GB使ったら○○円、2GB使ったら△△円、5GBなら××円…と、容量と料金が可変式に変動する仕組みです。

固定課金制は、毎月決まった容量が付与され決まった料金が請求されるので、容量が不足しない限り特に何もしなくても毎月決まったワンパターンで利用継続でき手間がかからないという点で、冒頭で「ワンオペ」と表現しました(あまり適切でないかも^^;)。

KAZ
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固定課金制は、料金プランなんて放っておいても同じ容量を同じ料金で使えればいい…、料金をあれこれ考えるのは面倒くさい…と言う方向けの料金体系と言えます。

固定課金制は、良くも悪くも「月」という枠で固定されており、月が変われば容量や料金は翌月分が充当されるのですが、例えば追加購入した容量も月末で破棄されてしまい、月を跨いで使用することはできません。

このあたりを含めて1ヶ月間の容量と料金が固定されていて余計な気遣いや手間が不要なプランです。

LINE利用時の通信料0円

画像出典:linemo.jp

LINEMOのもう1つの大きな特徴は「LINEギガフリー」です。

これは、LINEMO利用者はLINEを利用する際に発生する通信が、高速データ容量を消費しない(つまり実質無料)仕組みで、トークはもちろん、音声通話・ビデオ電話も無料で利用可能です。

しかも、LINEに関しては、データ容量の多寡に関わらず常に高速通信が可能で、容量を使い切っても高速通信のまま利用できます。

仮に月間に利用するデータ容量が3GB以上であっても、その多くがLINE利用時のものである場合、LINEMOに乗り換えればデータ容量は3GBで足りてしまうことになります。

KAZ
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奥さんに話を聞いたところ、LINEMOを使う最大の理由がこの「LINEギガフリー」だそうです。一時、楽天モバイルやPovo2.0を使った時期があったそうですが3GBでは全く足りなかったところ、LINEMOでは何とか3GB内に収まるのでLINEMO以外に選択肢がない…とのことでした。

LINEMOと特徴まとめ

LINEMOは固定課金制のため月間で利用できる容量と料金が固定されています。このため利用者は特に何もせずに毎月決まった容量を利用し決まった料金を支払えばよく余計な手間やコストがかかりません。またLINE利用時の通信料が実質無料なのでLINEのヘビーユーザーにおすすめです。

Povo2.0の特徴

Povo2.0の3GBも税込990円ですが、LINEMOとは全く異なる特徴を持っています。

  1. データ容量トッピング制
  2. ギガ活(で容量貰える)

データ容量トッピング制

Povo2.0にいは基本料金という概念がありません。回線を契約したままでは基本料金はかかりませんが、料金に付帯する高速データ通信容量もありません(0GB)。

Povoの場合は、高速データ通信を行うためには「トッピング」と呼ばれるデータ容量を購入する必要があります。トッピングは容量や利用可能期間などの違いで様々な種類があるので、ユーザーの都合や好みに応じてプラン内容をカスタマイズできます。

こちらは2023年9月12日現在、Povoで購入可能なデータトッピングです。

データ容量や利用期間によって利用者が自由に選んでデータを購入して利用できます。このフレキシブルで自由なカスタマイズこそPovo2.0最大の特徴であり魅力です。他のどの通信サービスにもないオンリーワンの仕組みです。

この辺りが、テレ東ドラマの「○○は自由だ」という冒頭のたとえになるわけです^^

KAZ
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前項のLINEMOは月間のデータ容量と料金が固定されていて、何もしなくても毎月同じ容量を同じ料金で利用できるのが特徴だと書きました。それに対してPovoは正反対で、利用者が使い方に応じて容量を購入しなければ1MBも高速通信を利用できません。

つまり同じ3GB990円でも、「何もしなくてもよいLINEMO」「何かしないと使えないPovo」というまったく異なるキャラクターを持っていると言えます。

そういう意味で、「カスタマイズなんて面倒だから放っておいても3GB使えればいい」というユーザーはLINEMOが向いていますし、「自分で気分や状況に応じて積極的にプランをカスタマイズしたい」というユーザーにはPovo2.0が向いていると言えます。

ギガ活でデータトッピングが貰える

もう1つ、Povo2.0の大きな特徴が「ギガ活」です。

ギガ活は、Povo2.0契約者が「au Pay」(同じKDDIが運営)を所定の店舗で利用すると、利用額に応じて300MBまたは1GB、3GBのデータトッピングが貰える仕組みです。

所定の店舗とは、コンビニやスーパー、ドラッグストアなどの店舗で「ギガ活」に参加している店舗で、店舗によって決済金額と貰えるギガ数が決まっています。

例えば、スーパー「オーケー」では2,000円決済で「1GB/7日間」が貰えますし、ウエルシアなど多くのドラッグストアでは500円決済で「300MB/3日間」が貰えます。また紳士服のアオキでは7,000円の決済で「3GB/30日間」が貰えます。

これは筆者の実例ですが、「オーケーストア」で食料品や雑貨など2000円以上の買い物をすると1GB/7日間が貰えるので、毎週1回買い物すると月間4~5GBのトッピングが貰えます。筆者はこの『1GB/7日間×月4~5回』だけでスマホのデータ通信を賄えてしまうので、有料トッピングをまったく購入せずにずっと「スマホ料金実質0円」を継続しています。

なぜPovoの3GBの利用期限は30日なのか

LINEMOのデータ容量は31日月は31日間有効なのに、Povoは30日しか有効じゃないから損だ

そう思われるかもしれませんが、実はこの比較は正しくありません。正しくはこうです。

LINEMOのデータ容量は月初から月末まで有効で、Povoは月に関係なく30日間有効

確かに日数だけを比べればPovoは30日間で、LINEMOは31日間有効な月もあります。でもLINEMOのデータ容量は月末で消滅しますが、Povoのデータ容量は月末には無関係にきっちり30日間有効です。

「それでもやっぱり31日間有効な方が得だ」と思う方もいるかもしれませんが、「ギガ活」をしたと仮定して考えてみると違う答えが出てきます。

例えば、前の3GB/30日が昨日までで終了したとします。通常ならすぐに次の3GB=990円を購入するところですが、スーパーの買い物の「ギガ活」で貰った「1GB/7日間」があるのでそれを先に使ってから次の3GB/30日を購入するとすると、基本料金は37日間で990円だったことになります。

990円を最大31日間使えたLINEMOの1日あたりの単価は990円÷31日=31.9円になります。

3GB990円を1回購入し、ギガ活で貰える1GB/7日間を挟んで次の990円/30日を購入するPovoは990円を37日間で使ったことになり1日あたりの単価は26.8円になります。

それぞれ年間のコストに換算すると、LINEMOは365日/12か月で990円×12÷365日=32.5円/1日となるので、ギガ活を併用してPovoを利用した方がコストは小さくなります。

つまり…

Povoの「3GB/30日」は月を跨いで30日間使えるので、途中にギガ活で貰ったトッピングを挟むことで、好きなタイミングで購入してきっちり30日間使える~つまり月末で消滅しないことがメリットになっており、ギガ活と併用することでさらにメリットが生きる仕組になっています。

LINEMOとPovo2.0の3GB990円プランの違いまとめ

LINEMOとPovo2.0の同じ容量・同じ料金の3GB/990円プランは、Softbank回線とau回線の違い程度の違いで大差ない…と思っていた方も少なくないと思いますが、細かくプラン内容を吟味してみるとここまで明確なプランのめざすものの違いがあることがわかります。

放ったらかしでも毎月3GBを税込990円で使い続けられるLINEMOは、プランを工夫するなんて面倒で嫌だ…と言う方向けのプランと言えます。

一方、自らトッピングを選んで購入しなければ1MBも高速データ通信できないPovo2.0は、まるで逆に、工夫次第でユーザーの使い勝手にフィットするプランにカスタマイズすることが可能です。

我が家でも、面倒くさがりで手間をかけたくない奥さんはLINEMOを気に入っており、LINEの超ヘビーユーザーです。一方、ギガ活も含めてあれこれ工夫するのが好きな自分はPovo2.0を気に入っていて、ある意味「ギガ活」が趣味みたいな感じにもなっています。

そんな違いでLINEMOまたはPovo2.0を選んでみてはいかがでしょう。

それでは今日はこの辺で。

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当ブログ運営のKAZです。普段はモバイル関連、ガジェット関連のWEBライターをしています。スマホは「4s」以来ずっとiPhone。SIMは2014年の「Biglobe SIM」を皮切りに14社30プラン超の格安SIMを利用してきました。現在はPovo2.0で月額無料運用中です。「安くて速いSIM探しませんか?」をテーマにおすすめSIMやiPhoneの話題をお届けします。

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