オリコンMEによるの「携帯キャリア」および「キャリア格安ブランド」に関する満足度調査の結果が発表になりました。ちょっと面白い結果になっているのでご紹介します。
本稿は、オリコンによる
- “モバイル通信サービス” 利用実態調査結果 乗り換え行動の実態、契約プランの評価について聴取
- 2023年 オリコン顧客満足度®調査 携帯キャリア
- 2023年 オリコン顧客満足度®調査 キャリア格安ブランド
3調査の結果を引用しています。
なお用語に関する規定は以下の通りです。
- 携帯キャリア…自社の広域通信網を持ち高品質なサービスを提供する大手通信会社
au、docomo、SoftBank、楽天モバイル
➡「キャリア」と略します - キャリア格安ブランド…親会社のネットワークを利用し手頃な価格のプランを提供するサブブランド ahamo、povo、LINEMO
➡「格安プラン」と略します
※スマホでご覧の場合は横向きでの閲覧が「表」や「グラフ」が見やすくなっています。
モバイル通信サービス利用実態調査結果
乗り換え前のキャリア・ブランド
「“モバイル通信サービス” 利用実態調査結果 乗り換え行動の実態、契約プランの評価について聴取」によれば、「キャリア」利用者のうち
- 他社キャリアからの乗換え…42.2%
- 新規契約…41.3%
であり、「格安プラン」の場合には
- キャリアからの乗換え…81.7%
で、
- docomo→ahamo…62.8%
- au→Povo…48.5%
- Softbank→LINEMO…22.4%
NTTdocomo内での乗換えが62.8%とダントツで、逆にSoftbankからLINEMOへの乗換えは22.4%にとどまっています。これを逆に見ると、LINEMOはSoftbank以外のキャリアおよび格安プラン、さらにMVNOを含む「他社」からの乗換えと新規契約が77.6%を占めることになります。
PovoもLINEMOほどではないですが、「他社」「新規」の割合が半数以上を占めており、他社ユーザーにとって『魅力的』なサービスであると見られていると考えて良さそうです。
LINEMO/Povo2.0推しで、日ごろからLINEMOとPovoをおすすめしている当ブログとしては、この調査結果は「我が意を得たり」的な嬉しさがあります。自分自身と家内で使ってみても充分高い満足感を感じつつ使っています。
※「我が意を得たり」…自らの考えが他の人の考えと一致すること。
乗り換えた理由
通信サービスを乗り換えた理由としては、「料金・金額・価格」が34.8%で1位、次いで「安い」の29.6%、「高い」の13.0%ですが、これらはみな「より安い通信サービス」を求めているのは同じなので、77.4%のユーザーが「安さ」を求めての移動(乗り換え)だったということになります。
この調査では乗り換え先の区別はありませんが、「安さ」を求めてキャリアに乗換えることはあまりないと思いますので、Y!mobile/UQmobileのサブブランドを含め、「格安プラン」と「MVNO」への乗換えが70%超と見て良いのではないかと思います。
契約プランは利用スタイルに合っているか
使用している通信サービスが自身の利用スタイルに合っているかについて聞いた設問では、
キャリアの中では楽天モバイルがダントツのマッチイングを見せています。「とてもあっている」が半数、「ややあっている」を合わせると95.1%が合っていると回答しています。
次に「とてもあっている」が多かったのはドコモの「irumo」で35.5%ですが、他は17~18%程度でどんぐりの背比べ状態で差がありませんでした。
格安プランでは、
「とても合っている」が最も多かったのはau「Povo2.0」で58.3%、次いで「LINEMOミニプラン」の51.2%と、半数以上のユーザーがニーズにマッチしていると感じています。
「ahamo大盛り」と「LINEMOスマホプラン」は40~45%程度、最もマッチしていないと感じられていたのは「ahamo」36.0%という結果でした。
当ブログでは、LINEMOミニプランとPovo2.0のキャラクター分けとして、LINEMOは「放置型」、Povoは「カスタマイズ型」として紹介しています。
LINEMOはミニプランは月間3GB使いたい人が何もせずに放置していても毎月990円で3GBが自動的に付与され、しかもLINE利用時の通信は実質無料というオマケ付きなので、プランのことで悩みたくない方にピッタリです。
一方Povoは、高速通信の自動付与はありませんので、自らトッピングを購入しなければなりません。加盟店での買い物でギガが貰える「ギガ活」や、購入するトッピングを「やり繰り」することで能動的に料金を下げたり、割安に大容量を使うことができるので、プラン内容に積極的に関わってカスタマイズすることを厭わない、むしろ楽しめる人向けのプランと言えます。
そのことがこの調査にも出ていて、プラン内容をしっかり把握して自らプランニングしているからこその「自分に合っている」という感覚を持つのではないでしょうか。
料金プランについての要望
料金プランに求める事として挙がったのは「低速の安価なプラン」70.2%、「シンプルな料金体系」69.4%がトップ2でした。
「低速の安価なプラン」というのは、低速がいいのではなく『低速でもいいから安価なプラン』という意味で、前項に引き続きここでもプラン料金の低廉化が望まれていることがわかります。安いなら通信速度をある程度犠牲にしても致し方ないという意識の表れでしょう。
「シンプルな料金体系」はおそらくキャリアとMVNOに向けての要望だと思います。格安プランは2ないし3種類のプランしかないのでこれ以上シンプルにしようがないですから。
面白いのは、格安プランのユーザーの満足度の高さです。
- 「低速の安価なプラン」
格安プランユーザーの70.2%が「改善が必要とは思わない(妥当)」と回答 - 「シンプルな料金体系」
格安プランユーザーの69.4%が「妥当な内容である」と回答
これを見ても、キャリアやMVNOからキャリア格安プランに乗換えた人の多くが、プラン内容や料金に充分満足していることがわかります。
キャリアと格安プランの満足度
- 加入手続き
- キャンペーン
- 初期設定のしやすさ
- 通信速度
- 料金プラン
- 端末のラインナップ(キャリアのみ)
- 利用料金
- サポートサービス
- 付帯サービス
以上の9項目について、キャリア4社、格安プラン3サービスの満足度を調査しています。
キャリアサービスの満足度
NTTdocomo・au・Softbank・楽天モバイルの4社の通信サービスの満足度は以下の通りです。
※オリコンMEの調査結果を当ブログが一覧表に起こしたものです。オリコンMEに同様の表示はありません。「総合」項は当ブログが新たに加えた項目で、各配点を合算しています。
加入手続き | 楽天モバイル | 71.2 | キャンペーン | 楽天モバイル | 68.3 |
au | 68.1 | Softbank | 63.9 | ||
Softbank | 68.0 | au | 63.2 | ||
docomo | 67.9 | docomo | 61.8 | ||
初期設定のしやすさ | 楽天モバイル | 71.0 | 通信速度 | docomo | 70.9 |
au | 67.6 | au | 70.3 | ||
Softbank | 67.6 | Softbank | 69.3 | ||
docomo | 67.0 | 楽天モバイル | 67.2 | ||
料金プラン | 楽天モバイル | 71.3 | 端末のラインナップ | 楽天モバイル | 66.4 |
Softbank | 64.1 | Softbank | 65.1 | ||
au | 63.9 | au | 65.0 | ||
docomo | 63.8 | docomo | 64.6 | ||
利用料金 | 楽天モバイル | 68.9 | サポートサービス | 楽天モバイル | 65.0 |
au | 64.9 | docomo | 64.6 | ||
docomo | 64.8 | au | 64.4 | ||
Softbank | 64.7 | Softbank | 64.0 | ||
付帯サービス | 楽天モバイル | 68.9 | 総合 | 楽天モバイル | 618.2 |
docomo | 66.0 | au | 593.2 | ||
au | 65.6 | Softbank | 592.1 | ||
Softbank | 65.4 | docomo | 591.4 |
なんと「通信速度」以外の項目すべてで楽天モバイルが1位となっています。
しかし、通信サービスとして肝心の「通信速度」が最下位というのは考え物です。もし「エリア」という項目があれば、楽天モバイルはあまり芳しい結果は得られなかったと想像できますが、その辺りをどう評価するかで、楽天モバイルへの乗り換えをするか否かの判断は分かれそうです。
料金面やサービス面で定評のあるキャリアですので、プラチナバンドを獲得して今後「繋がりやすさ」が改善してゆく見込みも充分にあることから、その辺りの期待も含めて多くの方が楽天モバイルを評価したのではないかと思います。
格安プランの満足度
続いて、キャリアの格安プラン~ahamo・Povo2.0・LINEMOの満足度についてです。
格安プランでは端末販売をしていない(少ない)ので「端末のラインナップ」については調査結果なしになっています。
※オリコンMEの調査結果を当ブログが一覧表に起こしたものです。オリコンMEに同様の表示はありません。「総合」項は当ブログが新たに加えた項目で、各配点を合算しています。
加入手続き | LINEMO | 77.1 | キャンペーン | LINEMO | 67.4 |
Povo | 75.1 | Povo | 60.4 | ||
ahamo | 72.7 | ahamo | 59.2 | ||
初期設定のしやすさ | LINEMO | 75.1 | 通信速度 | LINEMO | 75.2 |
Povo | 73.5 | Povo | 73.1 | ||
ahamo | 71.5 | ahamo | 71.7 | ||
料金プラン | LINEMO | 80.5 | 端末のラインナップ | ||
Povo | 79.6 | ||||
ahamo | 76.4 | ||||
利用料金 | LINEMO | 77.9 | サポートサービス | LINEMO | 67.1 |
Povo | 76.5 | Povo | 65.5 | ||
ahamo | 73.3 | ahamo | 64.2 | ||
付帯サービス | LINEMO | 66.4 | 総合 | LINEMO | 586.7 |
ahamo | 65.1 | Povo | 567.7 | ||
Povo | 64.0 | ahamo | 554.1 |
こちらでは8項目すべてでLINEMOが満足度1位となっています。次いで「付帯サービス」を除く7項目でPovo2.0が次点となっています。
「プランは使ってみなければ(良さも悪さも)わからない」と言われる所以という印象です。LINEMOは利用者の70~80%の人がすべての項目に満足しているというLINEMOの満足度の高さは驚異的です。
実際、メイン回線で使用している家内にも意見を求めたところ、「速いし安いしLINE使い放題だし毎月3GB貰えるし別に何も不満はないよ」との事なので、やはり満足度は高いようでした。
もう1つ言っていたのが「Povoはトッピングを買うとLINMOよりコストが割高になるんだよね」ということで、すべての高速通信を「購入」に依存した場合には確かにLINEMOの方が割安になるのは筆者も実感として持っています。
しかし、日々の買い物をオーケーストアでする筆者宅は毎週1回の買い物時に「ギガ活」で必ず『1GB/7日間』が貰えるので、カスタマイズ好きの筆者としては「いかにずっと無料で使い続けられるか」にチャレンジして楽しめるのでPovoをメイン回線で使って満足できています。
前述のとおり、LINEMOは「放置型」、Povoは「カスタマイズ型」のプランと言えるので、調査対象の方はどちらかといえば、あまり手間がかからないことを評価したとも言えるのかもしれません。
【Povo2.0紹介コード】
Povoには既存会員からの紹介制度があります。下記の紹介コードを申込時に記載すると「24時間使い放題」トッピングが1個無料で貰えます。「24時間使い放題」は、使いはじめた日の24時間後を含む日の23:59まで有効なので、最大丸2日間有効になります。
■紹介コード:KZUV68TM
キャリア&格安プランの利用者満足度調査まとめ
今回はオリコンMEによる通信キャリア及びキャリア格安プランのユーザー満足度調査の内容をレポートしてみました。
当ブログは「LINEMO」「Povo2.0」推しですが、日ごろから筆者が考えていることが調査結果に如実に表れているように思いました。
やはり誰しも通信料金は安い方が良いに決まっていますが、多くの方が「通信速度」をある程度犠牲にしてでも安い方が良いと考えていることがわかって、正直、意外な面もありました。
筆者自身はある程度の通信速度は維持していないと「通信サービスの根本が成り立たない」とかんがえており、それゆえの『キャリア品質の通信で3GB1000円以下の「LINEMO」「Povo2.0」推し』です。
もし、乗り換え先に悩んでいる、新規契約先を迷っている…ということなら、一度、LINEMO・Povoを使ってみることをおすすめします。LINEMOPovoも、「初期費用」不要で「MNP転出無料」なので、気に入らなくて他社に乗換える場合でも、契約・解約にコストが一切かからないのも「試す」上では大きなメリットです。
それでは今日はこの辺で。