今回はLINEMOを解約する方法や注意点などをまとめました。
解約には、現在の電話番号を破棄する「解約」と、乗り換え先の通信サービスでも同じ電話番号を使用する「MNP転出」があります。いずれの方法についても分かりやすく解説します。
自分的にはLINEMOはまさに「速くて安いSIM」を地で行くいいサービスだと思いますが、事情は人それぞれで「解約」「(他社へ)乗り換え(MNP転出)」したい方もいることと思います。今回はそうした方向けに「解約」「乗り換え」について解説します。
本稿では以下の点について解説します。
- 解約・MNP転出(乗り換え)の手続き方法や注意点
- 料金の日割り計算や解約金(違約金)
- 解約後の料金確認
など、気になる「解約」「乗り換え(MNP転出)」関連のあれこれを分かりやすく解説します。またMNP転出では、『MNPワンストップ方式』の利用方法についても触れています。
「解約」には2つの方法がある~電話番号を破棄?継続?
一口に解約といっても、方法(というか目的)は2通りあり、その2つの方法のいずれを選択するかの分かれ目は「電話番号」です。
どちらの「解約」方法を選択するかは、電話番号を継続利用したい・する必要があるかどうかで選択すればよいと思います。
ただし、金融機関や利用サービスには電話番号を登録していますので、電話番号を破棄して解約、乗り換え先で新番号を取得した場合には、電話番号登録をすべて変更する手続きが必要になる点をお忘れなく!
「解約」は解約、「MNP乗り換え」は解約とは言わないのでは?
一般的には「解約」といえば電話番号を破棄する解約を「解約」、電話番号を継続する通信サービス変更は「乗り換え」や「MNP」と分けて表記されるケースが多いですが、転出元の通信サービスからすれば、形態は違っても契約者を失う点では同じ「解約」なのです。
解約か乗り換えか?電話番号の破棄or継続を選択
LINEMO公式サイトの『乗り換え・解約をご検討中のお客さまへ』から手続きを開始します。
電話番号を破棄して解約する
使用している電話番号が不要で破棄して解約する場合には、『LINEMOで利用中の電話番号を引き続き利用しますか?』の問いに「いいえ、利用しません(解約)」を選択します。
この後、「やめないでほしいな…」的な記述があって、注意事項の記載があります。
ここには少し重要なことが記載されているので、必ず一通りは目を通してください。
- 解約の基本料金やオプション料金は「日割り」にはならないこと
- 解約後の料金確認は、My Menuで解約後90日間は閲覧できること
などです。
さらに、ページ最下段の方に解約手続きへのリンクが掲載されています。
「解約のお手続きはこちら」へ進むと「利用規約」が表示されます。
一通り目を通したら「利用規約に同意してログインする>」へ進みます。
解約するには「解約のお手続きはこちら>」へ進みます。
下段には「(解約に関する)よくある質問」が記載されているので、解約に関して疑問があれば参考にしてください。
「解約手続きに進む」を選択して解約を実行します。
「案内を受ける」を選択すると、解約月の請求や利用できなくなるサービス等の説明が表示されます。
1つ1つに「確認しました」のチェックを入れないと「解約手続き」に進めません。すべての項目にチェックをいれて「次へ」へ進みます。
電話番号を継続して他社サービスに乗換える(MNP)
電話番号を乗り換え先でも継続利用する場合には、『LINEMOで利用中の電話番号を引き続き利用しますか?』の問いに「はい、利用します(乗り換え)」を選択し、乗り換え先の通信サービス名を選択します。
NTTドコモ(irumo・eximo・ahamo)、au(au・Povo・UQmobile)、楽天モバイル、Softbank(ソフトバンク・ワイモバイル)の3キャリアの通信サービスのいずれかか、MVNOへの乗換え希望の場合には「その他」を選択します。
MNP転出の手続きを行います。他社へ転出する場合は「MNP予約番号」の発行が必要です。
「MNP予約番号」を他社契約時に提出することで、現在と同じ電話番号を継続できる仕組みです。
「重要事項説明」として、転出にかかる費用や、乗り換え先サービスの初期費用などの説明が表示されます。特に同意や確認はありませんが、重要事項ですので目を通しておきましょう。
LINEMOから他社へ転出する場合は「MNP転出手数料」はかかりません。最低利用期間や違約金の設定もありません。ただし、乗り換え先の通信サービスで契約事務手数料やSIM発行手数料といった「初期費用」がかかる場合があります。
さらに「注意事項」として、MNP転出・転入を行った際の「解約タイミング」や「MNP予約番号」の有効期限(最大15日間)の説明が表示されます。
LINEMOからMNP転出を行った場合の解約タイミングは、乗り換え先の通信サービスの契約が確定した時点となりますので、もし、MNP予約番号の有効期間切れなどで乗り換え先との契約が成立しなかった場合には、乗り換え前の通信サービス(この場合はLINEMO)の契約が継続します。
MNP予約番号の有効期限は最大15日間ですが、15日間に乗り換え先サービスに申し込めばよい…と言う訳ではないので要注意です。通信会社は各々「有効期限の残り日数」を指定している場合があるため、あまりノンビリ構えていると申込みを受け付けて貰えないケースもあり得ますので要注意です。MNP予約番号を発行したら間を空けずに早めに乗り換え先サービスに申し込みを行うことをおすすめします。
次には「(MNPを利用した乗り換えで)引き継げる情報」の説明があります。
引き継ぎ可能な情報は電話番号や契約者情報で、継続利用期間やオプションサービス、Felica(おサイフケータイやSuicaなど)残高、コンテンツ契約などの情報は引き継げないため、利用者自身での手続きが必要です。
最後にいくつかアンケートがあります。まずは「転出理由」です。どういう理由で転出するのか教えてあげるとサービス改善に繋がるかもしれません。
ついでに乗り換え先の通信サービスも教えてあげましょう。最初に「乗り換え手続きをするよ」と宣言した際にも答えているんですけどね。
最後に転出の予定時期を教えてくださいと言われるので教えてあげると質問攻めが終わります。どのサービスでも多少の引き留めや、面倒なアンケートや質問攻めは付きものですが、それで思いとどまる人もいるんでしょうかね?
「次へ」へ進みます。
ようやく「MNP予約申込内容確認」までたどり着きました。これ以上進むと本当に「MNP予約番号」が発行されてしまうので、あとはご自身で進めてください。次のページへ進むだけです。
LINEMOはワンストップMNPが利用可能
従来は、旧通信サービス→新通信サービスの乗り換え時に、従来は旧通信サービスで「MNP予約番号」を発行して新通信サービスに提出する必要がありました。この「MNP予約番号」がないと、電話番号や契約者の情報などが新通信サービスに伝えられないため電話番号を継続することができませんでした。
2023年5月より新たに導入された「MNPワンストップ方式」では、旧通信サービスでの「MNP予約番号」の発行が不要になり、新通信サービス側で「電話番号を継続して乗換える」手続きが可能になりました。
これで、面倒な手続きはもちろん、引き止めなどを受けずに済むようになりました。何より「MNP転出手数料」が不要になったのは大きなメリットです。
ちなみに現在「MNPワンストップ方式」に参画している通信事業者・通信サービスは以下のとおりです。
NTTドコモ | docomo・ahamo・irumo・eximo |
KDDI | au・UQmobile・Povo |
ソフトバンク | Softbank・Y!mobile・LINEMO・LINEモバイル |
楽天モバイル | 楽天モバイル(MNO)・楽天モバイル(MVNO) |
MVNO | mineo・日本通信(日本通信SIM/b-mobile)・ジャパネットたかたモバイル・センターモバイル・LPモバイル・IIJmio |
※楽天モバイル「MNPワンストップ対象携帯電話会社」参照
「MNPワンストップ方式」が利用できるのは、新旧両方の通信サービスが「MNPワンストップ方式」に参画している必要があるため、現時点では上記の通信事業者間での乗換えに限られます。
LINEMOからワンストップで乗り換えられるのは、表に記載の事業者の通信サービスのみとなります。
HISモバイルも12月から対応のようですね。HISモバイルの回線は日本通信が提供しているので、日本通信はすでに対応済みなのでHISモバイルも…ということなんでしょうね。
LINEMO解約時の注意点
LINEMOの…という訳ではなく、MNPによる乗り換えの注意点も含みますが、以下に注意してください。
LINEMOミニプランであと1GB足りない人への提案
LINEMOミニプランは、キャリア品質の高速通信3GBを月額990円(税込)で利用できるとてもコスパの高いプランですが、残念なことに容量の選択肢が「3GB」と「20GB」の2つしかありません。
月に3GBではあとちょっと足りない…という方は少なくないと思いますが、そんな場合でもいきなり転出を検討する前に、低コストで1GBないし2GBを補充する方法をおすすめします。
それは「Povo2.0」です。
Povoは基本料がかからないので、予備回線として契約しておくのに最適な通信サービスです。そのことがまず大前提です。他のサービスで1GB容量を割安に購入できるサービスは色々ありますが、基本料(=ランニングコスト)がかからず回線を維持できるサービスは他にありません。
もし、月末近くなってLINEMOのデータ容量を使い切ってしまった場合、LINEMOで1GBを購入すると550円(税込)かかり、しかも翌月に繰越しできません(購入当月末まで有効)。
Povoの1GBは7日間の制限付きですが390円(税込)です。また、Povoには「当月」という概念がなく、いつ購入しても所定の有効期限まで使えるので、例えば月末29日に購入しても翌月5日(ないし6日)まで利用可能です。
また、通信安全保障の観点から異なる通信会社の2系統通信を確保しておくことは重要です。少し前のauの大規模通信障害のような場合に、異なる通信手段を確保しておくことは重要ですが、そのためにコスト増になるのは避けたいところ。
そんな場合でもPovoであればコスト増にならず、必要な時に通信を利用することが可能です。
LINEMO解約・乗り換え(MNP転出)まとめ
今回は、LINEMOを解約、または他社サービスへの転出についてまとめました。
LINEMOは自分的には高品質な通信がMVNOなみの低料金で利用できる非常に良いサービスだと思うので、転出はあまりないのでは?と思いますが、もし解約・転出を検討している場合には参考にしてみてください。
それでは今日はこの辺で。